春休みも1週間が過ぎましたが、充実した毎日を過ごされているでしょうか?入学式や始業式が行われていないので実感は湧かないかもしれませんが、進学・進級おめでとうございます。

あと1週間ほどで学校も始まります。学年が上がると学校からの帰り時間が遅くなったり、新しい習い事が増えたりして、今までとは違う時間の使い方を迫られる生徒さんもいらっしゃると思います。どちらにしても気持ちを新たに、ピアノにも向き合ってほしいと思います。

今週の日曜日からレッスンを始めていきますので、時間が不規則になっている生徒さんは、そろそろ生活のリズムを整えていくようにしましょう。張り切ってレッスンをしていきますよ〜。
昨年の冬の時期から言われていたことですが、今年は4月になっても体調の悪い生徒さんが続出しています。

春休み明けのレッスンをお休みされる生徒さんも何人かいらっしゃり、体調が優れない生徒さんや高熱が続いている生徒さんも見られます。中学生や高校生になってくると自分の体調は自分で管理できるようになりますが、幼稚園児や小学生では、やはり保護者の方の管理が必要になってきます。元気な時ならば多少の無理も効きますが、体調が優れない時は、無理をしないで早め早めに大事をとったほうが返って良い場合もあります。

今週、調子が悪かった生徒さんは、来週のレッスンまでには治っているといいですね。月並みですが、うがい・手洗いをしっかりして、必要ならばマスクを着用するなどしましょう。元気にレッスンに来てください。
今日は中学校の入学式でした。入学式でピアノ伴奏をされた生徒さんの中に「剥離骨折」をしているのに伴奏をされた生徒さんがいます。上手に弾けたのかどうか気になるところですが・・・。

その生徒さんは、バレーボールの部活中にケガをされました。代役を立てることも可能でしたが、弾くことを選択されました。ピアノを弾く人は突き指をするようなバレーやバスケットはしないのが普通です。ピアノ講師も、生徒にはさせないのが普通。しかし私は特別に禁止令を出していないので、皆さん自分の好きな部活を選んでいます。ただ、生徒さんには今回のような事例が起こり得ることもお話ししています。

突き指や骨折をしていても、演奏することを選んだのであれば練習はしなくてはいけませんし、私も通常のレッスンを行います。練習をしなくても弾けるほど甘くはありません。聞いている人も純粋に演奏を聴いて評価をします。骨折しているから・・・と思って聴いているわけではありませんよね。

骨折した右手2の指を目立たなくする為に、左手や右手の音の出し方を変えたりなど工夫をしたつもりですが、上手に弾けたのかなぁと気になる1日を過ごしました。今年の中学1年生は皆さん伴奏希望者ですから、部活選びは慎重にお願いします。そして、骨折の指で頑張った生徒さん、お疲れ様でした。
テキストの曲を1曲ずつ進めていれば曲の難易度は緩やかなので、割とすぐに弾けるようになっていきます。しかし、少し難しい曲に挑戦する場合には、練習方法も変えなくてはいけません。

例えば発表会の曲の練習や、テキストから離れて違う曲の練習をする場合などですが、曲の長さが長くなったり、内容が難しくなったりしている場合がほとんどです。それなのに、今までと同じ方法で練習をしていたのでは煮詰まってしまいます。難しいと感じたならば、両手で弾くのをやめて片手の練習を極めたり、ゆっくりゆっくりの練習を取り入れたりするなど、今までとは違う丁寧な練習を心がけるようにしてみましょう。

曲は難しくなっていくほど、より丁寧な練習が必要です。楽譜を読むことを面倒だと思っていては、弾きこなすことはできません。前に1歩進むためには今までと同じやり方に固執せず、自分を変えていくことも必要です。
ホームページのお知らせ欄にも記していますが、今週はステップのご案内のお便りをお渡しする予定です。

通常、ステップでは課題曲と自由曲の2曲を演奏します。課題曲はレベル別に設定されていますので、今の実力に見合ったレベルで参加することができます。少し難しい曲に挑戦したい生徒さんは、自由曲で調整することもできますので、無理なく参加できると思います。

参加申込書は教室に用意してありますので、参加ご希望の生徒さんは早目に連絡を入れていただけると助かります。できるだけ生徒さんの希望に合わせて選曲をしたいと思っていますので、結構な時間がかかってしまいます。また、この辺りでのステップの開催は人気がありますので、締切日を待たずに締切ることも多々あります。

新年度に入って新たな生活が始まっていることと思いますので、参加ご希望の生徒さんは学校行事など確認していただき、ご検討をお願いいたします。わからないことなどありましたら、お気軽にお尋ねください。
楽器にしても教材にしても、どの段階で取り入れるべきなのか、時期を見極めることは大切です。上手になりたいからと言って、不完全燃焼のまま難しい課題に取り組んでも上達は見込めません。

学習者の年齢にもよりますが、音読みの段階では1度にたくさんの音を学習するのではなく、まずは1オクターブの音を覚えるようにするのが良いでしょう。ト音記号、ヘ音記号の読み間違いが完全になくなったところで、学習する音の数を増やしていきましょう。何度も何度も繰り返して、本当に理解できているのかどうかの見極めが大切です。

ピアノを何年も学習している生徒さんで、指が出来上がっていないと感じる生徒さんには別の教材を用意することもあります。正しい手の形、手首の使い方などもう1度おさらいをしてから次の教材に進むようにしています。

どちらにしても、タイミングを逃さないためにはお子様のことをよく見ていなくてはいけません。理解がないまま先取りしすぎていてもお子様は苦しみますし、簡単すぎてもつまらなく感じてしまいます。上達するベストなタイミングを見逃さないよう、保護者の方と一緒に歩んでいきたいと思います。
1曲の練習曲の中で、どうしても上手に弾けない小節や間違ってしまう小節ってありませんか?弾きなおしてその場をやり過ごしたとしても、また次に弾いた時には同じミスをしていませんか?

上手に弾けない箇所は、部分練習が必要です。両手で弾いていて何度も間違えてしまうのであれば、片手ずつの練習をしなければいけません。2〜3回上手に弾けたとしてもまだまだ練習は足りていないと考えましょう。いつも言っている「5回練習」を徹底させましょう。5回連続して弾けるようになるまでは、練習に取り組むことが大切です。

片手ずつが上手に弾けないまま両手の練習を繰り返しても、両手では上手に弾くことはできません。逆に言うと、片手ずつが完璧に弾けていたら両手で合わせることは簡単です。つっかえ弾きをしながら何となく弾いている生徒さんは、部分練習を徹底してスラスラと上手に1曲を通して弾けるようにしましょう。丁寧な部分練習が上達のカギを握っています。
チェルニーやブルグミュラー以上の学習をしている生徒さんは、ある程度曲が仕上がってきたら自分が弾いている音をよく聴いてみましょう。音の響きを聴いてほしいと思います。

同じフレーズを弾くにしても、指の形、手の持っていき方によって全く違う音が出ます。わかりやすく感じてもらうために、私は大げさに弾くことがありますが、音の粒が揃っているかどうか、滑らかに弾けているかどうかなど気をつけるべき点はたくさんあります。微妙な音の違いに気をつけて練習に取り組んでみましょう。ただ音を出して演奏するのはとても簡単なことですが、1つ1つの音を追求するのは難しい作業になります。

メロディーが和音で推移している時は1番上の音を響かせるように弾かなければなりませんし、同じ和音でもフォルテなどのように強い音が欲しい時には、指を揃えて芯のある音を出さなくてはいけません。求められている音が違うのに、同じように演奏するのはナンセンスです。自分の音をよく聴いて、より良い演奏ができるように音を追求してみてください。
ピアノを演奏する時は、1つ1つの音をつなげて演奏するのが通常です。チューリップの曲を弾く時に、ド、レ、ミ、ド、レ、ミ・・・と1音1音バラバラには演奏しませんよね。

では、和音を続けて弾く時はどうでしょうか?和音は2つ以上の高さの違う音を同時に弾くことを言います。初期の学習段階でよく出てくる左手の伴奏に、ドミソからシファソ、ドミソからドファラなど和音が続く曲があります。ドミソからシファソを弾く時もドミソからドファラを弾く時も、同じ音が含まれている時は、音はつなげて演奏することはできません。同じ音を連打する曲の場合を考えてみればわかるのですが、ドドドド・・・と弾く時に音はつなげて綺麗に弾けないはずです。同じ音なので鍵盤から1度指を離す必要があります。

どんな演奏も最初に学習する時は、戸惑いもあり上手に弾くことは難しいです。左手の和音は1つ1つはっきりと弾き、右手のメロディーラインは音をつなげて綺麗に弾けるよう、自分が弾いている音をよく聴いて練習に取り組みましょう。できるようになってくると意外に簡単なことに気がつくでしょう。
お子さんって正直で、レッスン中に「合格しないとママに怒られる」とか「またママに言われる」などの言葉を発言されます。親の立場として、合格して先に進んでもらいたい気持ちはよくわかります。でも、合格しなかったお子様を叱ったところで上手にはなりません。

合格しないのは何故なのか?原因があるはず。何かしらできない事があったから合格できないのであって、それをできるようにしなければいけません。レッスンでは練習方法を提示したり、一緒に弾いてみたりなどするのですが、合格にこだわっているお子様は、何とかして合格しようと話を聞かずに闇雲に弾いている事が多いです。

ピアノを学習する目的は上手に弾けるようになることです。弾き方をマスターしていないのに、合格して先に進むことではないはずです。合格しなかったことを叱ったり責めたりしても、先には進めません。できないところは時間をかけて学習する姿勢を持ちましょう。叱るのではなく、どうやったらできるようになるのか一緒に考え、寄り添うことが大切ではないでしょうか?
ピアノ教室に通ってくださっている生徒さんの中に、実は今、2人の生徒さんが骨折をされています。中学生の生徒さんと小学生の生徒さんです。

中学生の生徒さんについては前にも書かせていただいているので、ご存知かもしれませんが、指を剥離骨折しています。小学生の生徒さんは指自体は全然平気なのですが、腕を骨折している為、ギブスで固定されているので弾くことができない状態です。しかしどちらの生徒さんもレッスンは休まずに通ってくださっています。

ピアノは弾くのをやめてしまうと停滞どころか後退してしまいます。特に中学生の生徒さんは学校での伴奏をされているので、休むことができません。普段通りに練習できなくても、練習方法を変えたり、また動かせる方の手の練習を重点的に行ったり、初級段階の生徒さんでしたらワークブックを進めたりなど、いくらでも学習することはできます。

指や手を怪我したからといって悲観せず、前向きに考えることも大切です。無理をしない範囲で、今できることを学習していけるようにサポートしますので、何かお困りのことがありましたら、遠慮せずに相談してほしいと思います。
ピアノを弾くためには音が読めることが必須条件です。最初は真ん中のドの音から学習し徐々に音を読めるようにしていくのですが、中には、音を読むのを面倒がって適当に当てずっぽうで弾いてしまう生徒さんがいます。

なぜ面倒に感じてしまうのでしょうか?それは、正しい音がパッと頭に入ってこないからだと思います。音読みに慣れるまでは、音を1つ1つ数えて読むことから始めるのですが、それらの作業をきちんとこなしてきた生徒さんは、ある程度の年数が経つと数えるのではなく、パッと音がわかるようになります。見ただけでパッとわかるようになるのですから、面倒に感じる前に弾けてしまいます。

何年もピアノを習っているのに未だに音が入ってこない生徒さんは、まず、音をわかるようにしなくてはいけません。では、どのように学習していくのがいいのか?習い始めの生徒さんにも言えることですが、ランダムに並べた音符カードを読んでいくのが早く覚えるコツです。それも時間を計りながら毎日毎日ひたすら読んでいくのです。最初は時間がかかっても、慣れてくると時間が短縮されるようになります。

音符カードでの音読みも、ストップウオッチを片手に遊び感覚で進めていくと楽しく取り組めます。保護者の方の協力が必要になってきますが、時間短縮ゲームだと思ってやってみてはいかがでしょうか?音読みが面倒ではなくなっていきますよ。
日野市にある高幡不動尊をご存知でしょうか?私事ですが、我が家の祈祷関係はいつも高幡不動尊と決めていて、レッスンがなかった今日は久し振りに出かけてきました。

こちらでは護摩修行の際、お坊さんに塗香を左手に塗ってもらい不動堂内に入らせてもらうことができます。その後、貫主のお坊さんからお話をいただくのですが、今日は子育てについてのお話がありました。褒めて育てる風潮であるけれども、悪いことをした時にはきちんと叱ること、褒める時には心から褒めること・・・と言ったお話でしたが、「きちんと」「心から」を大切にするようにとのことでした。

貫主のお坊さんは、何かにつけて感謝の言葉が多い腰の低いお坊さんで、お話を聞いていて、日頃、文句ばっかり言っていることが多い私は反省をした1日になりました。我が家の子供達は大きくなり手遅れ(?)かもしれませんが、メリハリをつけた態度は生徒の皆さんにも実践しようと思います。また、楽しくピアノができていることに感謝をしながら、明日からのレッスンも頑張っていこうと心に決めた1日になりました。時には、このようなお話を親子でされてみるのもいいかもしれませんね。