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2016/09/01(木)
間違えちゃっていいんです
先生の前では間違えて弾いてはいけないと思っている生徒さん、いませんか?もちろん間違ったまま弾いているときは注意はしますが、間違っているからといって怒ったり怒鳴ったりはしません。私は怖い先生かもしれないけれど、そこまで怖くない・・・つもりです。
特に、通い始めてからまだ浅くて、私との信頼関係ができていない生徒さんに多いと感じるのですが、間違うと格好悪いと思うのか(まぁ確かに格好は良くないけど)、怒られると思うのか、自分の中で自信がないと弾かない生徒さんが中にはいらっしゃいます。でも、ピアノ教室に通っているということは、弾けるようになる為に通っているわけですから、最初から上手であれば通わなくてもいいのです。下手っぴで当たり前。下手っぴを上手にするのが私の役目なんだけどなぁ。
気になっている生徒さんには保護者の方にお伝えしていますが、保護者の方からも自分のお子様には、上手に弾けなくても大丈夫だということ、何でも挑戦する気持ちを持つことなどをお話ししてくださると助かります。ピアノだけでなく、何事にも挑戦する気持ちって大切なような気がします。失敗したってやり直しもきくし、また練習すればいいのですから。
さぁ、今日から新学期が始まりましたね。気持ちも新たに進めていきましょう。新しい生徒さんとの信頼関係を築けるよう、私も邁進していきたいと思います。
2016/09/02(金)
お休みするときは・・・
レッスンをお休みする場合、お休みの連絡を入れていただきたいと思います。「振替はしないから勝手に休んじゃおう」って考えは勝手だと思いませんか?
これまでだったら、10分ほど経ってもいらっしゃらない場合、こちらから自宅に電話を入れていましたが、誰もいらっしゃらないことも多く、連絡がつかないことが多々ありました。後から理由を聞いてみると「忘れてた」「遊んでた」とのこと。心配して待っていたのに、がっかりすることがあります。そして、無断でお休みされる生徒さんって大体決まっています。そこで、これから先は、連絡を入れることをやめようと思います。
「月謝を払っているのだから勝手に休んでもいいでしょ」という考えもありかもしれません。でも本当にそんな考えは常識の範囲でしょうか?私は古い人間なので、うるさいことを言いすぎ?ピアノのレッスンは生徒さんと私、保護者の方と私の信頼関係で成り立っています。お互いに気持ち良くレッスンを進めていく為には、ある程度のマナーは必要です。
少し前の話ですが、3回続けてレッスンを無断でお休みされた生徒さんがいます。保護者の方もお仕事をされているし、電話をかけても連絡が取れないので改めて連絡をしたところ、保護者の方はレッスンに通っていると思っていたということでした。レッスンノートや出席カードに目を通してもらえればわかることですが、お休みされるとノートの記入はありませんし、シールも貼っていないはず。過保護は良くありませんが、無関心もどうでしょう?
生徒さんの人数も増えてきて、いろいろな考えの保護者の方がいらっしゃると思います。でも思いはみんな一緒のはず。お子様のことを考え、気持ち良くレッスンを進める為に、ご協力をお願いします。
2016/09/03(土)
弾けると楽しい!
最近、難しい曲に挑戦中の生徒さんから「弾けると楽しい!」と言う言葉が出てきました。うんうん、本当にそう思います。弾けないとピアノってつまらなく感じてしまうし、弾けるようになると楽しいですよね。
この生徒さんは、指番号の間違いやリズムの取り間違いが多く、いつもダメ出しをされていた生徒さんでした。曲は最初が肝心なのです。最初に練習を始めるときに、指番号、リズムを正しく見ておかなければ、結局やり直しになります。1度練習した曲をもう1度やり直しするのって、嫌ではありませんか?私は嫌ですけど・・・。
やり直しをしなくて済むように、音を覚えることから始まって、正しいリズムで弾けるようにしていきます。正しいリズムで弾く為には、数えながら弾くことが必要不可欠です。練習している曲を数えながら弾いている生徒さんは、リズムの間違いはありません。様々なリズムを自分で正しく表現できるようになるまでは、数えて弾くことをやめてはいけません。時々、途中で数えることをやめてしまう生徒さんがいるのですが、何を弾いているのかわからなくなっています。
毎週毎週ダメ出しのレッスンだったので、ピアノをやめたくなった時もあったと思います。できないからとやめてしまってはそれまでですが、今回この危機を乗り越えたことで、更に成長されたことと思います。生徒の皆さんも「弾けると楽しい!」をたくさん作って、楽しくピアノ学習を進めていきましょう。
2016/09/05(月)
音が変わった!
未就学児さんのレッスンで、2〜3小節聴いた時「あれっ!今日は音が違う!」と感じました。それは間違った音を弾いているというわけではなく、音の響きが明らかに良くなっているのです。ピアノの調律をして音が綺麗になったわけでもありません。
演奏している姿を見ていても、何となく堂々としているようにも見えます。自信を持って弾いているのがよくわかる演奏です。レッスンが終わってお迎えのお母様にお子様の様子を聞いてみたところ、「今週はピアノばっかり弾いていた」とのこと。音読みに不安があった生徒さんでしたが、最近は間違うこともなく、正しく音読みができるようになってきていました。あ〜やっぱり!できるようになって、ピアノが楽しくなってきたんだ!楽しいからピアノの練習を頑張る、そうすると自分に自信が持てるようになる、ますます頑張る・・・。「好循環」の始まりです。
ピアノでも学習でも「好循環」に入ると、成績が伸びます。ピアノの場合はかなりの上達を見ることができます。「好循環」に入る為には、最初の努力は必要になってきます。ピアノで言うところの音読みになるでしょうか?音を読めるようにすることは基本中の基本。音読みの苦労を乗り越えれば、上達は右肩上がりです。(まぁ、波はありますけど)音読みを頑張っている生徒の皆さん、音読み学習を乗り越えて「好循環」に入っていきましょう。
2016/09/06(火)
それって気を配ってる?
強弱記号のPは「弱く」の記号です。小さな音で、でもきちんと音は出ていないといけません。例えばですが、fは「強く」ですが、乱暴に鍵盤を叩くと強い音が出ます。(やっちゃダメですよ)Pって音が出すぎたり出なかったりするので、気を配って弾かなければいけない音なのです。
中級以上の曲になってくると様々な曲弱記号が出てきますし、fで演奏していたかと思うと急にP記号が出てくることもあります。その時にfの勢いのままPの音をガーンと弾いてしまう生徒さんがいらっしゃいます。「いやいや、そこはPでしょ!」って注意をしてもまだ大きい。気を配って弾いていない証拠です。それよりも前に「小さく弾こう」と言う意識がない!
これとは逆の生徒さんもいらっしゃいます。小さく弾かなきゃ!と思うあまり音が出ないのです。音が出なかったら弾いていないのと同じですから、弾いていることにはなりません。やはり、気を配って弾く必要があります。
それぞれのパターンで生徒さんに対する言葉かけは違ってくるのですが、Pの音を「気を配って弾く」ことには変わりありません。繊細な音を求めれば求めるだけ、気を配って弾く、意識をすることが重要になってきます。そして、自分が出している音をよく聴く、結局はそこにたどり着くのです。自分の耳で自分が出している音をよく聴くことから始めていきましょう。
2016/09/08(木)
脳を使って弾く
ピアノを習うと頭が良くなる・・・なんていう話をよく聞きます。確かにピアノって目、手、耳、場合によっては足(ペダル)を使いますから、頭をフル活用していますね。1度にこれだけのものを使っていれば、賢くなりそうですが・・・。
私は、頭が良くなるピアノの弾き方には条件があると思っています。楽譜を見ながら弾いているのかとか、自分の音を聴いて、音の綺麗さや強弱がコントロールできているのかとか・・・。ただボーッと弾いているだけでは、考えて弾いているとは言えません。できるだけ楽譜から目を離さずに弾いて、楽譜の情報を脳から指先が受け取ります。自分の演奏の音は自分の耳で、自分が思い描いている音が出ているのかを確認しながら、目では次の音符や小節を追いかける・・・この一連の動作が結局は脳の働きを良くしているのであって、ただ適当に弾いていてはダメなのです。
小学校3年生以上の生徒さんにはよく言っています。「頭を使いなさい・脳を使ってピアノを弾きなさい」と。楽譜で音の確認を怠っている生徒さん、鍵盤ばかり見て迷子になっている生徒さん、理由もなく同じ曲を長期間弾いている生徒さんは、残念ながら脳を活用しているとは言えません。ピアノの上達もゆっくりなはずです。今一度、お子様のレッスンがどのような状態であるか、確認されてみるのも良いかと思います。
せっかく習っているピアノです。今日からは脳をフル活用して練習しましょう。ボーッと弾きは許しませんよ!
2016/09/09(金)
光が丘の申し込み開始です
9月に入り、12月28日に行われる光が丘IMAホールでのステップの申し込みが開始されています。事務局への締め切りは11月21日ですが、人気のホールですから、参加希望の生徒さんは早めに準備された方がよろしいと思います。
小学生以上の参加希望の生徒さんには、すでにステップの曲の練習に取り掛かってもらっています。小さなお子様と違って、演奏する曲も長くなりますし、内容も難しくなりますので、余裕を持った仕上がりになるよう練習に取り組んでもらっています。未就学児の生徒さんは、10月に入ったら練習に取り掛かりたいと思います。それまでは、今学習しているテキストの練習を頑張って、できるだけ進むようにしましょう。
ステップはレベルが細かく分かれていますので、例えばドの音しか弾けなくても参加は可能ですが、すぐに弾けるような曲での参加ではなく、少し背伸びをしたちょっとだけ難しい曲での参加をオススメしています。ステップ参加後の、生徒さん本人の達成感も感じていただけると思いますし、何より努力する気持ちを味わってもらいたいのです。もちろん本人と保護者の方の気持ち重視ですから、無理強いはしませんが。
ただ、どのレベルでの参加でも、その曲が求めている速さや強弱記号は守ってもらっています。何の曲を弾いているのかわからない!という弾き方しかできないのであれば、参加は難しいです。ピアノの上達だけではなく、舞台慣れを克服できたりなどの成長も見られるステップ。参加をされる生徒さんは、気を引き締めて練習に取り掛かりましょう。
2016/09/12(月)
数えるのは自分
日頃から、自分で弾く曲は自分で数えながら弾くように指導しています。それはどんなに小さな生徒さんでも同じです。次から次に出てくる新しいリズムを理解する為には、数えながら弾くことが重要であると考えています。
自宅での練習に、保護者の方が付き合って下さっている場合もあると思います。本当に有難いです。特に小さな生徒さんの練習には、保護者の方の協力が必要です。その時に、保護者の方が生徒さんの横で数えていらっしゃることがあるかと思うのですが、気がついてみれば、生徒さん本人は数えていなくて保護者の方ばかりが数えていた・・・なんてことありませんか?それではいけません。一緒に数えることはOKですが、数えてあげることはNGです。
レッスン中は、ちょっと変に弾いていると私が数え始めます。私と一緒に数えている生徒さんはいいのですが、いつの間にか数えることをやめてしまっている生徒さんがいらっしゃいます。他の人に数えてもらうことに慣れている生徒さんは、数えてもらうことが通常になっています。正しくリズムを理解していく為には、自分で数えることをしていかなくてはいけません。しつこく何度も言いますが、数えながら弾けない生徒さんに上手な生徒さんはいません。
リズムの理解が本当にできた時は、数えなくても弾けるようになっています。何も一生、数えながら弾くように言っているわけではありません。お子様の練習に付き合って下さっている保護者の皆様、きちんと数えながら弾けているかの確認をしてみてください。自分で数えながら弾けることは、上達の第一歩ですから。
2016/09/13(火)
どっちを聴かせたい?
旋律(メロディー)が同時にいくつも出てくるような、特別な曲の学習をしている場合を除けば、生徒の皆さんが練習している曲は、旋律と伴奏に分かれている曲がほとんどです。どちらを聴いてもらいたいですか?
練習しているとわかると思いますが、メロディーと伴奏では、当然ですがメロディーを響かせなければ綺麗な曲になりません。要するに、メロディーは大きく弾いて、伴奏は小さな音で演奏しなければなりません。右手がメロディーで左手が伴奏だと決まっているわけではないので、自分が弾いている曲がどちらにメロディーがきているのか考えなければいけません。
「メロディーを大きくね」なんて簡単に言っていますが、これが難しい。大きく弾こうと思うと伴奏の方も大きな音が出てしまうし、伴奏を小さく弾こうとするとメロディーも小さくなってしまう・・・。同時に弾く自分の手なのですが、上手にコントロールができるようになるには訓練が必要です。そう簡単には弾けないのです。そんな簡単に弾かれたのでは、先生なんてやってられないし・・・。
曲を練習する時には、どっちを聴かせたいのか、どっちを響かせたいのか、考えながら演奏しなくてはいけません。ただ楽譜の音を正しくガンガン弾いておしまいでは、つまらない曲になってしまいます。音に表情をつけるから曲が生きてくるのです。そして、曲を生かす為に大事なことは、楽しんで演奏すること。弾いている人が楽しくなければ、聴いている人はもっと楽しくない。そう思いませんか?
2016/09/14(水)
嬉しい知らせ
近隣の中学校の、中学1年生の合唱コンクールの伴奏者オーデションが行われました。結果から言うと、合格。でも、実は1番ハラハラドキドキした生徒さんでした。ひとまずおめでとう!オーデション合格はゴールではなく、スタートですけどね。
なぜハラハラドキドキだったのかと言うと、私の中で完璧な仕上がりで送り出せなかった・・・と思っていたからです。最初から最後までミスなく弾いているのですが、ペダルの入れ方や曲想のつけ方など、改善するべき点が残る演奏でした。うるさく注意して直せばいいじゃない?と思うかもしれませんが、コンクールでも発表会でも同じですが、直前のレッスンでは、細かい注意はしないことにしています。他の先生はどうなのかわかりませんが、最後のレッスンは気持ち良く終わって、本番に送り出してあげたい・・・と言うのが私の考えです。直前のレッスンで、ごちゃごちゃ言われたんじゃ、嫌ではありませんか?少なくとも私は嫌ですけど・・・。
合唱コンクールは約1ヶ月後です。早速スパルタレッスンが開始されました。本番で演奏することが決まったのなら、改善点は全て直してもらいます。普通に上手な演奏ではなく、1番上手な演奏を目指しての練習です。さぁ、これから1ヶ月、どこまで素晴らしい演奏に持っていけるかの戦いが始まります。楽しみですね。ちゃんとついてきてよ〜。
2016/09/15(木)
挑戦する中学3年生
少し前に、中学3年生のオーデション合格のお話をさせていただきましたが、その後どうなったのかと言うと、この生徒さんは、難しい自由曲を弾くことを選択されました。課題曲、自由曲それぞれの曲を選択した場合のメリット・デメリットの説明はしましたが、最終的に決断したのは生徒さん本人です。
中学3年生という学年であることを考えると、大変な決断だったと思います。合唱コンクールまで1ヶ月半という時期に、新たに難しい曲に挑戦するのです。何が難しいって、まず曲のテンポが速いこと、3連符の伴奏に対して8分音符のメロディーを入れなければならないこと、3連符から8分音符に移るときのテンポを掴むこと・・・などクリアしなければいけない課題が山積みなのです。何ヶ月もかけて仕上げることが出来るのなら、ゆっくり進むことも可能ですが、本番の日が決まっているので、何が何でも仕上げなければいけません。
中学3年生であっても、「弾く」と決断したのであれば練習あるのみ。可哀想なようですが、甘い言葉をかけてあげることもできません。でもこの曲、難しいだけあって、とても綺麗な曲です。優しい音色で語りかけるように弾く箇所もあれば、キリッとした音で弾ききってしまう部分もあって、弾きごたえは抜群。目の前の壁が高ければ高いほど、仕上がった時の感動も大きいもの。まだまだ挑戦は始まったばかりです。がんばれ〜。
2016/09/18(日)
聞く耳を持つ
曲の速さが一定でない場合やステップに参加される生徒さんのレッスンでは、レッスン中にメトロノームに合わせて弾いてもらうことがあります。メトロノームの合わせ方は、知っていると思うのですが・・・。
メトロノームは、1拍目にチンという音と合わせるようにしなければいけません。そうすることで、正しい拍子で弾いているかどうかを確かめることができます。弾き始めにきちんと1拍目とチンという音を合わせているのに、弾いている途中でいつの間にかチンという音が2拍目や3拍目にずれていれば、明らかにどこかでリズムが間違っている証拠です。それを確かめるためにも、メトロノームの音は意識をして聞いておく必要があります。
生徒さんの中には、最初から合っていないまま弾き始めている人もいます。これって全然メトロノームの音を聞いていないでしょ?聞く気もないでしょ?これでは、メトロノームをかけている意味がありません。自分の演奏に余裕がない状態だと、なかなか周りの音までは気を配れないもの。自分の音も聴いて、周りの音も聞く。そして合わせる。聞く耳を持つことは大切です。メトロノームをかけての練習は聞く耳を持って、何が何でも合わせる気持ちで練習に取り組みましょう。
2016/09/20(火)
オペラもいいよ〜
先週末は3連休だった方も多かったと思います。天気の悪い日が多かったですが、楽しまれたでしょうか?私は、モーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」を楽しんできました。
と言っても、ミュージカルやオペラの学習をしている高校生のステージですけど・・・。昨年から縁あって、高校生のステージを見るようになったのですが、高校生にしては(ちょっと失礼?)なかなかの出来だと思います。主人公「フィガロ」が結構式を挙げるまでの、奇想天外な話を織り交ぜながら、無事にみんなが平和におさまるお話です。ユーモアがあり、楽天的で性格が明るいと言われている、モーツアルトらしい作品です。
今回はたまたまオペラの話になりましたが、絵画でも工作でも、いろいろな芸術作品に触れるのは良いことです。難しいことはわからなくても、「きれいだね」「なんか変だね」と感じる心を持ってもらいたいと思います。感じる心に正解はないのですから、自分の気持ちを大切にして欲しいです。よく「小さい時に見たミュージカルに感動してミュージカル俳優になった」なんて話も聞きますが、どこに興味があることが転がっているかわかりません。それだけ可能性は広がっているとも言えます。
今年は学芸会の学校も多いです。劇を見て、演じて、何か感じたことを家族の間で話すだけでも、表現力が養われます。いろいろな気持ちの引き出しを持っていることは、ピアノを演奏する上でも役に立ってきます。芸術の秋を楽しんでみましょう。
2016/09/21(水)
心地よい緊張を求めて
先日、生徒の保護者の方から「先生の前だと緊張するようです」と言われました。う〜ん、考えてみると、これってある意味普通なんですよね。私も自分の先生とのレッスンでは緊張したし、最近では、楽器の伴奏や合唱の伴奏で人前で演奏する時などは緊張します。「上手に弾きたい、上手に弾かなきゃ」って潜在意識の中にあるのだと思います。
レッスンの中では、どの生徒さんでもそうですが、学校(幼稚園)の話をしたり、遊びの話をしたりして、なるべく緊張を解いてレッスンに臨めるようにしているつもりですが、緊張の度合いは人それぞれです。全く緊張をなくすことは難しいですが、心地よい緊張感を持つことは大切です。緊張のしすぎでガチガチになってしまって、いつもの半分も実力が出せなかった・・・なんてことは言語道断!何かしらの対策を考えなければいけません。
ピアノでの緊張の話に戻すと、お家での練習時に自分の演奏を録音してみるといいかもしれません。「録音する」という、いつもと違う作業は緊張します。これを繰り返すことで慣れてくるでしょう。緊張する状況を何度も経験すること、要するに場数を踏むことによって実力を発揮できるようにするのです。
生徒さんの中には、学校の行事などで人前に立った時に堂々とできるようにと、ステップに参加される方もいらっしゃいます。ピアノであれ発表であれ、大勢の人の前に立つことに慣れていると、ガチガチの緊張はありません。緊張していても心地よい緊張のはずです。誰だって最初から緊張もせず何でもできる人はいません。心地よい緊張を求めて、場数を踏む経験をしていきましょう。
2016/09/24(土)
弾き合い会で
先日、近隣の中学校では、合唱コンクールの指揮者と伴奏者との弾き合い会がありました。基本的に学校で演奏するものは、学校の先生の言う通りに弾くことが正しいと思っています。音楽の作り方は人それぞれですから、私と学校の先生では違って当然。私は私なりに音楽を作って生徒を送り出します。さて、今回の注意事項は・・・。
生徒さんの話によると「もっと音を小さく」と言われたとのこと。指ができている生徒さんは、全体的にピアノの音がしっかり出てしまいます。あくまでも伴奏なので、合唱を遮ってまで大きく弾くことはNGです。でも、前奏や間奏はピアノ演奏者の腕の見せ所だと思っています。その箇所を小さく弾くことは、ちょっと違うような気もします。
ただ1つ気をつけておかなければいけないと思うのは、弾き合い会は音楽室で行われたとのこと。合唱コンクールの本番は、練馬文化センターです。音楽室では大きく聴こえるピアノの音も、大きなホールでは小さくなってしまいます。毎年、合唱コンクールのDVDをお借りして聴いてみるのですが、本当に小さな音で弾いている人もいます。やはりある程度の音は出ていないと、みすぼらしく(?)聴こえます。弾く場所が違えば、聴こえも違うということは、頭の片隅に置いておく必要があります。
さて、これらを踏まえての私からの指導は?「学校ではおとなしく弾いて、本番では強弱をつけましょう」なんとまぁ、確信犯的な指導になっていますが、いいと思います。1番上手に演奏してね。
2016/09/26(月)
絶対に間違うの?
月曜日のレッスン生の中に合唱コンクールの伴奏者がいるのですが、「本番では絶対に間違えます」とのこと。え〜っ!だって本番まではまだ時間もあるし、弾く前から間違えるってどういうことよ?目が点になってしまいました。
いやいや、これってまず気持ちで負けています。「間違えそう」と思っていると、上手に弾ける箇所まで間違ってしまいます。弾く前から弱気になるのはオススメできません。間違えないために、上手に演奏するために練習を積んでいるのですから、「絶対に大丈夫」と言い切れるくらいの練習をして、自信を持って本番に臨んでもらいたいと思います。
プロの演奏家でも、音ミスをしないで演奏することはまずないと言います。プロの演奏家と私達との違いは、プロはミスをしてもミスだと感じさせないのです。動揺して次から次にミスを引き起こすこともありません。よく、1つミスをしたらそのあとの何でもないところでミスをした・・・なんてありがちですが、何事もなかったかのように振る舞えばよいのです。これもピアノの技術のうちです。間違っても舌をペロッと出したりすることのないようにしましょう。
間違うことは決して悪いことではありません。しかし、最初から弱気になって、間違うことを前提にした演奏はよくないと思います。間違っても堂々とした演奏ができる精神力を身につけましょう。
2016/09/27(火)
心に響いたかなぁ
未就学児のときから教室に来てくれている生徒さんで、ピアノを習い始めて4〜5年になるのですが、今日のレッスンでは敢えて厳しい言葉を投げかけました。「それ、練習不足。このままだと12月のステップには出せません。普通に練習しても弾ける曲です」と。
「練習できなかったくらいでは叱ったりしません」と、どの生徒さんにも共通して言っているのですが、それは時と場合によります。ステップに参加する生徒さんや、学校の代表に選ばれた生徒さんのレッスンでは、練習不足は困ります。特別なことがなくても、例えば1年近くもダラダラの練習をしている生徒さんには叱ります。弾けるレベルの曲なのに、いつまでも曲が仕上がらなくても叱ります。適当な練習をしているのかそうでないのかなんて、聴けばわかるのです。これでも一応ピアノの先生やってますから・・・。
受験を迎える生徒さんの場合は、保護者の方が許すのであれば、ピアノ教室を息抜きの場に考えてくださってもいいと思いますし、そうやって通ってくださる生徒さんもいます。受験生だって24時間勉強ばかりできませんから、ピアノ教室に来てピアノに触れて、ここで練習をし、愚痴の一つや二つを言ってスッキリできれば、気分転換になっていいのではないかと思います。
今日のレッスンでは、ステップに対する緊張感や集中力を持ってもらいたくて、少しきつい言い方をしましたが、心に響いたかなぁ?でも、曲の仕上がりが悪いと、ステップ参加の許可を出さないのは本当です。脅しではありません。実際に出られなかった生徒さんもいますから。家に帰ってから泣いたりなんてしてないかなぁ?意外と私って小心者なんです。明日、電話してみようかな。
2016/09/28(水)
適当練習はいらない
今時の生徒さんは、ピアノ以外にもたくさんの習い事があって忙しくしています。そんな中でもピアノの練習の時間をとって、頑張っている生徒さんが多いです。「毎日30分練習をする」「5回ずつ練習する」いろいろな練習方法があるかと思いますが、どのように練習をしていますか?
時間練習にしても回数練習にしても、同じ練習をするのなら、注意されたことを直して真剣に練習に取り組んで欲しいです。適当に5回弾くのも5回ですし、数えながら注意をしながら5回弾いても5回です。練習をしているのにミスがそのままだったり、上手になっていなければ、適当練習になっている可能性があります。全く練習をしていないわけではないので、本人は練習したつもりですが、中身のない練習になっています。
適当練習をするくらいなら、時間を費やすだけ無駄です。ミスが直るわけでも上手になるわけでもない練習なんて、やらなくたって一緒でしょう?どうせやるなら中身のある練習をしましょうよ。ミスをした箇所は、次のレッスンまでに直すのが普通です。適当練習はやめて、真剣練習に切り替えましょう。
2016/09/29(木)
ピアノは正直
10月のステップに参加する生徒さんのレッスンで、いつもは間違えない所で間違えたり、何回も何回もつっかえたり、もっと上手に弾いていたのになんか変!ヘタッピを通り越してぐちゃぐちゃ状態になっている!何で?
思わず「何か嫌なことでもあったの?」と聞きました。そうしたら大粒の涙が・・・?練習をしなかったからお母さんに叱られたとのこと。そりゃ練習をしなかったら親としては叱ります。10月のステップがもうすぐなのですから。それで、心が乱れて弾けなかったのねー。ピアノって正直。穏やかで気持ちのよい状態でないと、綺麗な音は出てくれません。心が穏やかでない状態では、音も乱れるのです。
遊びで疲れていたり、宿題が多い日は思ったようにピアノの練習ができない時もあるでしょう。普段の練習なら、1日くらい練習ができない日があったっていいと思います。前にも書きましたが、ステージに立つ予定がある場合は、練習をしない日を作るのは危険です。弾かない日が続くと指は動かなくなってしまいます。忙しい日は1回で構わないので、指を動かす意味でも練習をするようにしましょう。
お母さんに叱られたことを思い出して泣くほど素直な生徒さんです。1日に1回は弾くことを約束したので、きっと大丈夫。来週のレッスンは元通り上手になって来てくれることと思います。生徒の皆さん、怒っていたりイライラしている時の練習はやめましょう。ピアノは正直ですから。