先日、年中の生徒さんのお母様から「自主的に練習しない」と、申し出がありました。いやいや、小学生だって自分から進んで自主的に・・・なんて、ないない。逆に自主的に何でもサッサと済ませてしまう大人な子供って、心配になりませんか?

保護者の立場からすると、好きなピアノだから自主的に練習するのが当たり前だと考えてしまいがちですが、家の中って誘惑が多くありませんか?テレビをつければ楽しい番組をやってるし、ゲームもやりたいし、お菓子だって食べたい。楽しいことだらけの家の中では、やらなければいけないことは後回しになってしまうものです。

春まで通ってきてくれていた高校3年生の男の子が「家には誘惑があって負けてしまうから、図書館に行って勉強する」と言っていました。高校生でもそう思ってしまうのですから、小さなお子様に自主的練習を求めるのはちょっとかわいそう。さすがにピアノは家の中で練習しなくてはいけないので、ここで保護者の方の協力が必要なのです。ピアノに向かうように声かけをしたり、ピアノが練習できる環境を整えたり。練習をしないことにイライラするのではなく、練習に向かわせるようにしましょう。

気をつけて欲しいのは、ガミガミ言わないこと。誰だってガミガミ言われるのは嫌なもの。ガミガミ言いたい気持ちはわかりますが(私も時々やっちゃってます)、結局、お互いに嫌な気持ちしか残らないですよね。・・・って頭の中では理解しているつもりなのですが、これがまた難しい。お互いに辛抱強く頑張っていきましょう!
「ピアノが上手になりたい」と3歳から通ってきてくれている生徒さん。通い始めた頃は年少さんになったばかりでした。今年は年中さんになり、先日、5歳の誕生日を迎えたら・・・・突然、本当に突然変わったのです。

1年前は間違えて弾いたりすると、泣き出したり「もう1回弾いてごらん」と言っても「もう弾かない」と言うこともあってレッスンにならないレッスンをすることもありましたが、5歳の誕生日を境にぐっと「お姉さん」に。幼稚園でも年少さんの面倒を見ることが増えてきて、「5歳のお姉さん」の自覚が芽生えたようで、それはピアノのレッスンにも現れました。間違えて弾いても、自分から何度も何度も弾き直しをしてくれるのです。ついこの間まで泣いていたのに・・・。

生徒さんの自覚の芽生えは確かにすごいのですが、お母さんも頑張ったと思います。泣くからと言ってピアノをやめてしまえばそれまでですが、根気よく続けることで、粘り強さやあきらめない心、達成感が得られるようになります。これは続けていないとわからないこと。小さな年齢でピアノ学習を始めると、どうしても保護者の方の協力が必要になります。お子様の辛い状況を見守る姿勢も大切なのです。

今回、人間の成長っておもしろいなぁと(失礼)しみじみ感じました。こうやって一つ一つ大きくなっていくのですね〜。我が家はすでに修正不可能な大きな子供になってしまったので、生徒さんの成長を見られるのは嬉しく感じます。保護者の皆さん、お子様のちょっとした変化を見逃さないで。今しか味わえないですよ〜。
12月のステップに参加する生徒さんはもちろん、クリスマス会に参加する小学生の皆さん、披露する曲の練習は万全ですか?一度上手に弾けた曲だからと言って、甘く考えていませんか?

上手に弾けていた曲でも、1日に1回は弾いておかないと弾けなくなってしまいます。それも、仕上がった状態で真剣に弾かなければ意味がありません。厳密に言うと、指は覚えているので弾けるのですが、それではただ弾いているだけ。音がなっているだけ。表現力豊かに弾けていた曲が、ただの曲になってしまうのです。

1度仕上がった曲を維持するのって、本当に難しいです。プロのピアニストなんて、何曲もの大曲を一度に披露するのですから大変ですよね。私も昔弾いていたベートーヴェンやドビュッシー・・・なんて、昔のようには弾けないのが現状です。悲し〜。生徒の皆さんもそうですが、ピアノ学習を続けていると、楽譜を読む力は養われていますから、「取り敢えず弾ける」状態になるまでは時間がかからないはず。そこから時間をかけて弾き込む練習をすれば、弾けるようになります。

話が逸れてしまいましたが、ステップにしてもクリスマス会にしても、他の人に聴いてもらえる演奏を目指しましょう。一人一人が最高の演奏ができるように、仕上がった曲の見直しをお願いします。時々は、お子様の演奏を聴いてあげてください。どんな演奏をしているのか知らない・・・なんてことのないようにお願いします。聴いてもらうことで上達するということ、忘れないで。
ピアノのレッスンは1対1で行なっていますから、お一人お一人の時間が決まっています。今日は、レッスンにお越しいただく時間についてのお願いです。

レッスン開始時刻よりも早めに来ていただくのはいいのですが、15分、20分前にいらっしゃる生徒さんもおられます。ちょっと早すぎませんか?生徒さんによっては、他の人に聞かれるのがあまり好きではない生徒さんもいらっしゃいます。レッスンしている生徒さんが小さな場合は、他の人がいることによって集中力が途切れてしまう場合も。他の人の存在が気になっちゃって、弾けなくなったり黙り込んでしまったり・・・ということもあります。

逆のパターンもあって、前の生徒さんの曲を聴いて「これ知っている」「聴いたことある」など言葉を発してしまったり、じっと座って待っていることができなくて、ウロウロし始めたり。そうなると、レッスンよりもそちらの注意が必要になってくるので、生徒さんと真剣に向き合うことが難しくなってきます。

レッスン時間はその生徒さんのためだけに使いたいと思っていますので、あまり早く来てしまうことのないようにお願いします。もちろん、レッスン時間に遅れないようにしましょう。遅れてしまうとレッスン時間が短くなります。もったいないですよ。
ピアノを初めて学習する小さな生徒さんや、音読みに不安がある生徒さんにオススメしている音符カード。どのように活用していますか?

姉妹で通ってくださっている生徒さんは、姉妹2人で問題を出し合っているそう。楽しみながらゲーム感覚で学習しているなんて理想的です。1回の学習時間は5分、10分でいいのです。でも、毎日続けることが大事。音が定着するまでは目に触れていないと、すぐに忘れてしまいます。兄弟で学習するのが難しい場合は、保護者の方と一緒にゲーム感覚でやってみてもいいと思います。

1人で学習する場合は、音符を読んで答えを確認する方法で進めていけばよいでしょう。誰だって正しく読もうと思っているのですが、それが間違っていることもあります。正しく読めたかどうかの確認はしておく必要があります。

正しく読めるようになったら最終段階。音符カードの音をピアノの鍵盤で弾いてみる(これって結構大事!)正しい鍵盤の位置がわからなくては、曲は弾けませんから。ト音記号とヘ音記号のカードをシャッフルして、正しい位置の鍵盤を押さえることができたらもう大丈夫。「数えて読める」から「見てわかる」の完成です。急ぐ必要はありません。一つ一つ段階を追って進めていけばできるようになります。タイムを計って競争したりするなど、遊びやゲームの要素を取り入れてやっていけば楽しいでしょう。一度お試しを。
いつもぐうたらな私ですが、ここのところ珍しくバタバタとした生活を送っています。忙しいお母さんってこんな感じなのね〜と思いながら過ごしています。そうするとつい子供のことが後回し・・・これじゃダメですね。反省です。

さて、レッスン中に私からの注意や聞いて欲しいことなどがある場合、ピアノを弾いている生徒さんの手を止めることがあります。気持ち良く弾いているのに申し訳ないと思うのですが、それでも注意はしなくてはなりません。その時に、ピアノの鍵盤をさわって、ピアノの音を出しながら私の話を聞いている生徒さんがいます。

これって、人の話を聞く態度としては無しだと思うのですが、厳しいでしょうか?遊びの話をしているならともかく、レッスンに関係する話ですから、きちんと聞いて欲しい。それなのに、ピアノで音を出しながら話を聞くなんて、やっぱり無しです。当然、厳しく注意をしています。

年齢が小さい、大きいは関係なく指導をしますが、小さな生徒さんほど、きちんと聞いてくれています。学校でも、先生の話を聞く時に、誰かと喋りながら聞いていたりはしないのと一緒です。人の話を聞く態度について、話し合ってみるのもいいかもしれません。正しい生活態度を身につけるようにしていきたいですね。