小学生の生徒さんは、6年生を送る会や卒業式で演奏する曲のオーデションが目白押しです。どこの学校も同じような曲ですが、最近はよく知っているようなディズニーやジブリ、アニメの曲など多いです。

よく知っている曲だけに、何となくで弾けてしまうこともあるのですが、メロディーではないパートの練習や細かいリズムの曲は、何となくでは弾けないこともしばしば。正しいリズムで弾くためには、数えながら練習することが基本になってきます。

曲はどんな曲でも数えながら弾くことができます。日頃から数えながら練習をしている生徒さんは、正しいリズムがわかっているので練習もスムーズ。あやふやに練習をしている生徒さんは苦労することになります。

結局、練習の姿勢が問われるのです。普段の練習に無駄はありません。オーデションに合格するためには、日頃の練習を大切にし、真剣に取り組むようにしましょう。毎日のコツコツが大切ですよ。
いよいよインフルエンザの波が押し寄せてきたようです。今週は月曜日から毎日、お休みの生徒さんが続出です。インフルエンザになったという生徒さんもいらっしゃいます。

お休みの生徒さんは、小学校高学年や中学生。学年が大きい生徒さんに目立っています。兄弟・姉妹でピアノ教室に通ってきてくださっているご家庭では、一人がダウンすると数日経ってもう一人もダウンしちゃうのですね。まぁ、同じ空間で生活しているので、仕方ないといえば仕方ないのかな?本当に気をつけてください。

学年が小さい生徒さんも油断をしないで欲しいと思います。これからインフルエンザの波がやってくるかもしれませんし・・・。風邪をひいていなくても、予防のためにマスク着用でレッスンに来てくださると安心できると思います。もちろん、咳が出ている生徒さんはマスク着用です。暖かくなるまであともう少し。うがい・手洗い・マスクで乗り切っていきましょう。
インフルエンザの脅威からも脱していないのですが、最近は花粉症の生徒さんもちらほら見受けられます。花粉症は感染病ではないので、普通にレッスンはできるのですが・・・

花粉症の症状がひどい生徒さんは、薬を服用するなどして、レッスンに集中できる状態を維持できるようにしてきて欲しいのです。目はウルウル、鼻はズーズーの生徒さんは、頭がぼーっとしてしまうのか、ピアノを弾くことも辛そうです。明らかにいつものレッスン状態とは違う生徒さんがいらっしゃいます。これではレッスンになりません。

頭がぼーっとしたり、体がだるくなってしまう生徒さんは、ピアノだけではなく、日常生活にも影響が出ているのではないでしょうか?全身症状を伴うような花粉症の生徒さんは、集中力を維持するためにも、早めの対策をとって万全の体調でレッスンに臨むようにお願いします。せっかくのレッスン時間ですから、有意義なものにしていきましょう。
1年に何回か、ピアノの先生の集まりに参加させてもらっています。と言っても、ワイワイガヤガヤの昼食会なんですが・・・。ピアノの先生の集まりなので、話題もピアノや生徒さんたちのことが中心です。

そんな中で今回は「ピアノが上達する生徒の親」の話になりました。言い換えればどんな親の子供が上達するのか・・・と言うことなんですが。興味が湧きませんか?一つ目にガミガミ・イライラうるさく言わない親。干渉ばかりしている親は、子供がダメになってしまいます。特に親がピアノが弾けると、どうしても干渉したくなりますよね。言い方一つで子供の態度も変わってきます。二つ目に、子供のピアノの練習に付き添って褒めている親。文句ではなく、褒めてあげることで子供はのびのびと練習ができるようです。三つ目は、親が明るいキャラか癒し系キャラのどちらか。親自身が毎日の生活を楽しんでいるかどうか。う〜ん、神田ピアノ教室の生徒さんたちに当てはめてみても、これって当たっているかも・・・と思ってしまいました。どこの教室の生徒さんでも同じようですね。

結局、こちらの態度で子供の態度も変わってくると言うことなのだと思います。ピアノだけに関わらず、学習においても同じことが言えるのではないでしょうか?ガミガミ・イライラではなく、大らかに過ごしていきましょうよ。
学校で弾く曲の練習が大変なときは、レッスンのテキストをお休みして学校優先でもいいことにしています。楽譜を持ってきてくれれば、学校の曲のレッスンも可能です。

高学年の生徒さんになると自分で判断をして、学校の曲かテキストの練習か選択していますが、低学年の生徒さんだと、保護者の方の意見に左右されるようです。生徒さん自身は学校の曲を優先したいのに、テキストを練習するように言われて、その結果、学校で弾く曲の練習が追いついていない場合は、ちょっとかわいそうな気もします。どちらを優先したいのか、生徒さんと保護者で話し合う必要があります。

もちろん、学校もテキストも両方が完璧なら言うことはありません。実際に、そのような生徒さんもいらっしゃいます。そう言う生徒さんは、初見である程度弾けるレベルの生徒さんです。保護者の方の気持ちからすると「テキストをどんどん進んで欲しい」と思って当たり前。でも「学校でも活躍して欲しい」と考えるのであれば、今、必要なものを練習しなければいけません。

テキストが1〜2週間止まったところで、長い目で見ればそう変わりません。それよりも、学校で活躍して自信がつけば、その後のモチベーション維持に良い影響が出ると思います。一番に優先したいことを考えて、練習に取り組んでいきましょう。
先日、音大を目指している高校生の男の子の演奏を聴く機会に恵まれました。二人の演奏を聴いたのですが、何ともまぁ楽しそうに弾くのですよ。それにカッコ良いし。

二人とも音大は目指しているのですが、ピアノが専門ではありません。しかし、音楽の学校の試験にはピアノと歌が課されるので、練習が必要です。楽しそうに見えるのは何故だろうと考えてみました。ピアノを弾いている姿に必死感がないのです。一生懸命に楽譜を追って・・・といった必死感がない!譜面台に楽譜は置いてあるのですが、暗譜で弾けるくらい弾き込んでいるのだと思います。

演奏に余裕があるから楽しめるのですね〜。弾いている本人が楽しくなければ、聴いているこっちだって楽しくない。学校で活躍する生徒さんには「弾くことを楽しみなさい」といつも言っています。そのためには、弾き込みが大切です。暗譜をするくらい弾き込んでいれば余裕が生まれます。そうすると心から楽しめると思いませんか?

言葉では簡単に言っていますが、余裕のある演奏は難しいです。練習をたくさん積まなければいけませんし・・・。「楽しかった〜」と思えるような演奏、できるといいですね。
ピアノのペダルって難しいもので、踏み方の学習をしたからといって上手に踏めるものではありません。ちょっとしたタイミングの違いで、綺麗な音にも汚い音にもなってしまいます。

ペダル記号が入っている曲の練習をしている生徒さんは、ペダルを踏むことを躊躇していては、いつまでも上手になっていきません。曲が仕上がってきたら、ペダルを入れて慣れていくようにしましょう。最初は汚い音の響きで当たり前。ああでもない、こうでもない、とやっていく間に慣れてきます。そう、ペダルは慣れることが大事なのです。

その慣れに一番大切なのは耳です。ペダルを踏んだ自分の音をよく聴いてみましょう。綺麗ですか?それとも汚い?ペダルは汚ければアウトですから、汚い場合は、ペダルを踏むタイミングが悪いのです。

曲が仕上がっていないのにペダルを踏むのはいけませんが、曲が仕上がっているのにペダルを踏まないのもいけません。ペダルを入れて綺麗な響きで演奏できたら、素晴らしいと思いませんか?表現の幅が広がって、さらにピアノが楽しいものになるでしょう。
先日は演奏する側の余裕についてお話ししましたが、今日は保護者の余裕について。特にお母さんと子供って密接に関わっていると思いますが、お母さん、ゆとりを持って生活していますか?

私が言うゆとりは、主に時間のゆとりです。何かにつけて忙しい立場のお母さんですが、子供に対しては、余裕のある態度で接して欲しいです。人って、余裕がないとついガミガミ言ってしまいませんか?出かける間際になって用意ができていないと「早くしなさい」の口調がきついものになりますが、これが1時間前だと、同じ「早くしなさい」でも明るい口調で言えますよね?これと一緒です。

お母さんに時間的な余裕がないと、子供はいつも追い立てられているような感じになります。そして、子供に対して向き合う時間もなくなりませんか?せめて小学生の間は、べったりでもいいような気がします。

とっても忙しかった生徒のお母さんでしたが、少し仕事を見直されて、表情にも余裕が見られるようになりました。子供の様子に変化が出てきてからでは遅いこともあります。忘れ物が多くなったり、宿題をしなくなったり、ピアノ練習や勉強をしなくなったりなどの兆候が見られたら要注意。今、何とかしないといけません。ガミガミではなく、ゆとりある態度で向き合ってくださいね。
楽譜に書いてある指番号を無視(?)して弾いている生徒さんがちらほら。毎回毎回、どの曲を弾いている時でも指番号が違っている生徒さんは、指の番号なんて意識していないんじゃないかな?

曲の途中でつっかえたり止まったりしてしまうのは、指番号が間違っているために起きることもあります。指運びが悪いとスムーズに弾けない・音の粒が揃わないなど、綺麗な曲に仕上がりません。じゃぁ、いつ直すの?林先生じゃないけど今でしょ?今。

指番号を気にしない生徒さんは癖みたいなもので、小学生の間に直しておかないと直せないことが多いです。指番号にまで意識がいっていない証拠ですから、意識をするようにしていかないと、いつまでも意識しないまま時間が過ぎていってしまいます。

指番号は音、リズムと一緒に最初に正しく練習するのがベスト。いいえ、それしかありません。間違った指番号を途中から正しく直すのは時間もかかるので無駄です。いつもいつも指番号の指摘を受けている生徒さんは、楽譜をじっくり見るようにしましょう。直すのは今しかない!
つっかえたり止まったりしながら弾いている生徒さんは、どうしてそんな弾き方になっているのか考えたことがあるでしょうか?

例えば、流れるようなメロディーに和音の伴奏がついている時に、伴奏の音が変わる度にちょっと止まって間が空いてしまう生徒さんがいます。音が変わる度にそのような弾き方になるので、曲はたどたどしくなります。どうしてそうなってしまうのでしょう?それは、次に弾く和音のことを考えていないから。

上手に演奏する人は無意識にやっているようでも、次に弾くべき音のことを考えているから、手を次に弾く音のところへ持っていけているのです。間が空いてしまう生徒さんは、次の音を弾く時になって初めて、次に弾く音を意識していませんか?弾かなきゃいけない時になって初めて「何の音だっけ?」状態では間が空いてしまいます。

ピアノを学習している人は「賢い」と言われることがありますが、それは、先々を読む力を身につけていることも理由の一つだと考えられています。今弾いている小節に必死になるのではなく、1小節先、2小節先のことを考えながら弾くことによって、スムーズな曲の仕上がりになります。ピアノって頭を使います。せめて、次に弾く音くらいは意識をして弾くようにしましょう。
最近は3歳よりも前に、2歳半からピアノ学習を始められる生徒さんもいらっしゃいます。小学校入学前に3年間もピアノ学習をしている生徒さんは、1年生になった時には既にある程度のレベルの曲を弾いています。

ここまで高度なことを望まないにしても、学年が上がっていけば子供も忙しくなります。他の習い事も始めているかもしれませんし、勉強もだんだん難しくなります。宿題も多くなり、学校での役割も増えてきます。そうなると、ピアノの練習に充てる時間が限られてきます。そうなる前に、ピアノの基礎学習は終えておくのがベストだと考えます。

ピアノの基礎学習とは、パッパと音読みができること、正しくリズムが取れること、綺麗な手の形で弾けることです。音とリズムを正しく習得していると、新しい曲の練習に時間がかかりません。音とリズムが勝手に頭の中に入ってくるわけですから、あとは弾き込む練習だけになるからです。

時間に余裕がある低学年までにこのレベルまで持っていけていれば、忙しくなっても弾き込むことに専念できるため、どんどん進むことができます。学校行事などでピアノ伴奏の活躍をしたいと望むのであれば、音読みに苦労していてはいつまでも曲が仕上がりません。また、伴奏を望んでいないにしても、音とリズムに苦労していると、弾きたい曲がなかなか弾けない状況になるので、楽しくありません。今、まだ時間に余裕がある生徒の皆さんは、早く基礎学習から抜けられるように頑張ってみましょう。
音読みが正確にできるようになるために活用している音符カード。お家でも用意してもらって、音読みの訓練をしている生徒さんがいらっしゃいます。この音符カード学習、一体いつまで続ければよいのでしょうか?

答えは簡単です。どの音もさっさと読めるようになれば、音符カードでの学習は終了です。練習している曲が間違いなく弾けているからといって、本当に正しく読めているかどうかの判断は難しいもの。指番号を頼りにして、音を読んでいる生徒さんも見受けられます。これでは、本当に読めていることになりません。

目安としては、音符カードをランダムに全て読むことができれば合格です。何度も間違いながら読んでいる間はまだまだ確実に読めているとは言えません。ト音記号、ヘ音記号の記号を即座に判断してランダムに読めるようになるまで、音符カード学習を続けましょう。できる人にとってはなんて事のない音読みですが、ここまでできるようになるには、かなりの訓練が必要です。

音読みの苦労がなくなると、ピアノの練習はかなり楽になります。音読みができて初めて楽しくピアノが弾けるようになります。楽しく進めていくための音読み訓練、頑張ってマスターしていきましょう。
レッスン中に、間違った箇所や気をつけて欲しい箇所に書き込んでいる赤チェックや赤丸印。鉛筆で書き込むこともありますが、お家での練習時に意識しているでしょうか?

次のレッスンでも、同じ箇所を同じ間違いのまま弾いている生徒さんは、赤チェックを意識していない証拠です。何も考えず意識もしないで練習を重ねても、正しく弾けるようにはなりません。音の間違いやスラーを切っていたり、指番号の間違いなど、どうして赤チェックがつけられているのか考えましょう。そして直しましょう。

ピアノは鍵盤ばかり(下ばかり)を見て弾くものではありません。本来、顔を上げて楽譜を見ながら弾くものです。楽譜を見た時に赤チェックを意識していれば、間違いを直せませんか?間違って弾いている期間が長ければ長いほど、正しく弾けるようになるまでの時間がかかってしまいます。間違ったものを正しいと思い込んでしまうからです。

今一度、楽譜の中の赤チェックを見直して、何に注意をするべきなのか、丁寧に見ていきましょう。顔を上げて楽譜を見ながら弾いてくださいね。
一人で演奏するピアノは、途中で速くなったり遅くなったりしても、誰かに迷惑がかかるわけではありません。(ちょっと格好悪いだけ)しかし、合奏などみんなで演奏する曲は、自分だけが速くなったり遅くなったりはできません。

この時期、学校で演奏する曲をレッスンすることが多くあります。オーデションだったり、決まってからも不安がある生徒さんには、通常のレッスン教材をお休みして対応しています。音やリズムを正しく演奏することはもちろんですが、テンポ(速さ)についても注意が必要です。

一人で練習をしていると、生徒さんによってはだんだん速くなったり遅くなったりして、テンポが定まらない場合があります。自分では同じ速さで演奏しているつもりなんだと思いますが、やはり、メトロノームの助けが必要です。レッスン曲でも、メトロノームに合わせるように指示を出すことがありますが、学校で演奏する曲の練習には、本番当日に慌てないためにも、メトロノームに合わせての練習をいつもしておくようにしましょう。

曲の最初から最後まで、メトロノームに合わせてミスなく演奏することができた時、曲が仕上がったことになります。5回練習の法則を取り入れて、5回ともミスなく演奏できたなら完璧!弾くことに必死になることなく、メトロノームの音を聞く余裕があれば、他の人の音を聞く余裕もできています。余裕のある演奏を目指して、本番に臨みましょう。
「練習に付き添って欲しい」と、生徒のお母さんによく言っています。それは、お子様のことを把握して欲しいと言う意味です。ピアノをお子様に教えて欲しいわけではありません。

ピアノを教えるのは私の仕事ですから、お子様がわかっていなければ私の責任であると思っています。私の説明が足らなくてお子様がわかっていないようであれば、そのまま次のレッスンに来ていただいて構いません。何度でも説明します。ただ、お子様の状況を把握して欲しいのです。

今、練習している曲が何週間続いているのか、お子様が1週間の間にどのくらい進んでいるのか・・・残念ながらテキストが思うように進んでいない生徒さんの保護者の方は、お子様の状況を把握できていない場合がほとんどです。レッスンを休まずに出席しているから上達している・・・と考えるのは危険です。1週間ピアノを弾いていない生徒さんもいらっしゃいますし、1週間に片手の練習を4小節だけ・・・という生徒さんもいらっしゃいます。

もちろん、お出かけが多かった週やピアノの練習ができなかった週もあると思います。それは仕方がないことだと思うので構いません。何ヶ月も滞っている生徒さんは、そうではないと思います。お子様と深く関わっているのはお母さんだと思うので、お母さんにはマネージャーになってもらいたいのです。ピアノ練習ができる環境を整えたり、お子様の進み具合を把握したりなど、マネージャー業の徹底をお願いします。ピアノの上達のためには、縁の下の力持ちであるマネージャーの存在が重要なのです。
「競争っていつまでも続くんですね」と生徒のお母様と会話をしました。お子さんは幼稚園児と小学生。そうなんです。競争っていつまでも続くと思います。

ピアノに限らず他の習い事でもお友達との競争があり、学校に行けば勉強でも順位が出てしまいます。自分では意識をしていなくても、自分以外の人が比べていたり・・・。学校で行われているオーデションも競争ですよね。他の人よりも上手でなければ選ばれません。

私も経験がありますが、子供に水泳を習わせていた頃、検定に合格した・しないでがっかりしたり喜んだり。一緒に習っているお友達が先に合格したりすると、自分の子供に腹も立つし・・・。途中から付き添いをやめてしまいました(笑)こればっかりは親がイライラしてもダメなんですけどねー。あまり立ち入りすぎると見たくないものも見えてしまうので、時にはそっとしておくのもいいかもしれません。

そんな子供も今は大学生。やっぱり競争の真っ只中。受験もそうですが、入ったら入ったで成績が・・・。ただ、競争があるから人は成長できるのかもしれません。「頑張ろう」っていう気持ち、大切です。小学生の生徒さんなら、まだまだこれから先が長いです。いろいろな場面で競争が待ち構えていますが、頑張る気持ちを大切にして欲しいと思います。
分割音符の学習に入った年中の生徒さん。曲を弾くときの数え方も「と」を入れた数え方になってちょっと難しくなります。それをさらりと練習してきてくれました。

この生徒さんは、ピアノ学習を始めたのはちょうど1年前。全くの初心者でした。今まで、ずっと順調だったわけではなく、レッスン中に涙ぐむこともしばしば。最近はぐっとお姉さんになった感じです。何でもピアノ学習の目標が「お姉ちゃんを追い越すこと」だそうで、最近のやる気がすごいすごい!やる気スイッチが入っちゃったみたいですね。小学低学年のお姉ちゃんがいるのですが、ちょっとお姉ちゃんが停滞気味なので、本当に追い越しちゃうかも・・・。

昔、3姉妹で通ってくださっていた生徒さんの話ですが、上のお子さんと下のお子さんは、順調にピアノ学習が進んでいました。真ん中のお子さんは停滞気味。そうしている間に、下のお子さんに追い抜かれてしまってピアノをやめたのです。上のお子さんが小学校、中学校と学校代表に選ばれるようになって活躍をするようになったら、真ん中のお子さんが突然ピアノ再開。「お姉ちゃんみたいになりたい」と。でもかなりのブランクがあります。レッスンも厳しくなるし、下のお子さんよりも低いレベルでのスタートです。が、今では中学校で代表になっています。本人のやる気の力ってすごいですね。

やる気スイッチは、本当にどんな状況で入るのかわかりません。一度嫌になったものでも、今回のようにやる気になる場合もありますし・・・。さてさて、停滞気味の低学年のお姉ちゃんにも、やる気スイッチが見つかるといいですね。
新1年生の前で披露する合奏曲の練習を頑張っている、現1年生の生徒さん。ベース担当に抜擢されて練習を頑張りました。今は、間違うことなく暗譜で演奏できるようになりました。

でもでも、入学式で演奏をするので本番は4月になってから。せっかく上手に演奏できていても、春休みを挟んでしまいます。・・・ということは、今の上手な状態を4月までキープしておかなくてはいけません。キープしておくって意外に難しいです。上手に弾けているので気が抜けてしまうのです。

ではどうやってキープするのか・・・。仕上がっている曲なので、がむしゃらな練習はいりません。その代わり、毎日1〜2回は必ず練習をするようにしましょう。勝手な弾き方にならないように、メトロノームに合わせて真剣に練習をします。たったこれだけのことですが、「今日はいいか・・・」とサボってしまうと、すぐに弾けなくなってしまいます。

ステップなどの舞台に立つ時の練習も同じこと。本番よりも早めに曲が仕上がるのが普通ですから、本番までの間、上手な状態をキープしなくてはなりません。やはり、回数は多くなくてよいので、本番通りの真剣練習が必要です。毎日コツコツ、これがピアノ学習においては大切です。
先週は、生徒さんたちのオーデション合格の知らせをいくつかいただきました。高学年にもなると、8分音符・16分音符が入ったリズムの曲になるので、難しくなってきます。

中でも驚いたのは、ドラムのオーデションを受けたと言う生徒さん。ドラムって、あの派手な楽器?小学校にあるんですね。足も入れて全部で8つにもパートがわかれているらしいです。あっち叩いたりこっち叩いたり、さぞ忙しいことでしょう。ドラムなどのパーカッション(打楽器)は、リズムを刻む楽器ですから、リズムの正確さが問われます。ピアノを学習していて、少しでも役に立ったのなら嬉しいです。

何でも、いつもドラムをやっていた人よりも上手だったらしく、オーデションに合格したとのこと。別の生徒さんからそれを聞いて、これまたびっくりです。ピアノのレッスンは普通にこなしていたので、きっと陰ながら頑張ったのでしょう。

ピアノ学習を通して、他の楽器に興味を持ったり、挑戦したりできるって素晴らしいですね。そうなるためには、正しいリズムの取り方や楽譜の読み方を学ばなければいけません。やっぱり日頃の練習が大切です。みんなも頑張って。
小学生の生徒さん「1週間で合格できた〜」と喜んでいる様子。いやいや、初級段階においては1週間で1曲合格は普通なんですけど・・・。

ブルグミュラー以上の生徒さんになって来ると、表現学習やペダルも踏むようになるので、1週間で1曲づつ合格していくのは難しくなってきます。しかし、初級段階の学習であれば、音読み、リズム、指番号が基本になりますから、練習曲は次々に合格していって当たり前。初級段階でも時々、2ページの長い曲やリズムの難しい曲が入ってきますので、一概に言えませんが、基本は1週間1曲合格です。

この生徒さん余程嬉しかったようで、とても喜んで「次も頑張ってきま〜す」と帰って行きました。この気持ちがずっと続くといいのですが・・・。楽しく長く続けるためには、成功体験は重要です。次のレッスン、期待していますよ。
来週が学校での合奏の本番を迎えると言う生徒さん。音もリズムも正しく取れる生徒さんなので、学校で弾く曲のレッスンをほとんどしたことはありません。でも今回は、左手がうまく弾けないとのこと。本番が来週なのに・・・。

学校でもらう楽譜には、指番号は書いてありません。簡単な曲の場合は適当な指番号でも弾けてしまいますが、音が飛んでいたりリズムがややこしくなってくると、指の持っていき方によって、弾きやすくも弾きにくくもなってしまいます。左手が上手に弾けなくて、一人で悩んでいたようです。

「何でもっと早くに言わなかったのよ〜」の声とともにレッスン開始。その日は急遽、レッスン曲をやらずに学校曲の仕上げをしました。本番が来週なので、ゆっくりできませんから。レッスン時間内に弾けるようになってきたので、あとはお家での練習で形にはなりそうです。ひとまず安心ですが、一人で悩まなくても早めに相談してくれれば、もっと余裕で弾けたはず。悩んでいる時間がもったいないでしょ。

どんなに些細なこと、小さなことでも、言ってくれて構いません。私に言わせないオーラでも出ていたかなぁ。一緒に悩んで一緒に考えて、いいもの目指していけたらなぁと思った出来事でした。
3月が目の前までやってきました。ルンルンな春(?)かと思いきや、生徒さんがインフルエンザに・・・。まだまだ油断はできないようです。

今年は生徒さんのインフルエンザも、2~3名でしたので、大ごとにならなくて良かった・・・と思っていたところでした。風邪をひいて体調を崩す生徒さんはいらっしゃいましたが、インフルエンザは親子で大変な思いをするので、できれば普通の風邪で済ませた方がいいですから。

1ヶ月後は春休みの真っ最中なので、本当にあともう少しの辛抱です。自分の体が弱っているとウイルスを取り込んでしまいますから、くれぐれも体調管理はしっかりとしていきましょう。「辛いときは無理をしない」は私のモットーです。皆様も気をつけてくださいね。
練習曲を仕上げるに当たって、いろいろな練習方法がありますが、まずは片手でスルスル弾けるようにすることが近道です。右手だけスルスル、左手だけスルスルが弾けるようになったら、両手での練習に取り掛かりましょう。

一生懸命に両手で引っかかりながらたどたどしく弾いている生徒さんは、両手で弾くには早すぎです。片手で上手に弾けていないのに、両手になったら気にかけることが多すぎて弾けなくなってしまうのです。音、リズム、指番号を意識しながら、片手練習を頑張ってみましょう。

音やリズムが間違いなく取れるようになっている生徒さん(初見演奏である程度弾けている生徒さん)は、最初から両手で取り掛かってみてもよいでしょう。初見でたどたどしくなっているのは当たり前ですから、何度も練習を重ねている間に弾けるようになってくると思います。ただし、どうしてもつっかかってしまう箇所がある場合は、その部分だけは片手練習に戻します。何故つっかかってしまうのか考えることが大切です。原因を探らなければ解決することはできませんよ。

闇雲に両手で弾いている生徒さん多いです。回り道のようでも片手スルスル弾きは、結局、仕上がりが早いです。地道にコツコツ練習を心がけましょう。