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日曜日は、中学校の合唱コンクール伴奏者のオーデションでした。この学校は10月に合唱コンクールの本番です。オーデションを行うクラスは夏休みに行われることが多く、オーデション合格者は、夏休み中に更に曲に磨きをかけることになります。
今回、本当にドキドキのオーデションでした。結果は「合格」ということで、ひとまず「おめでとう」なのですが・・・。私が、自信を持って送り出せることができなくて。それでも、音楽の先生からは「1番上手だった」とのお言葉をいただいたということでした。う〜ん、私が厳しすぎる?それとも、周りが下手すぎる?(周りのお友達、ごめんね)きっと、最後のレッスンからオーデションの日までの間も、とってもと〜っても頑張って練習されたのだと思います。もうさぁ、私も若くないのだから、あんまりヒヤヒヤさせないでよ!寿命が縮まるでしょ!
伴奏する合唱曲は「時の旅人」。合唱コンクールでは、定番中の定番。カッコいい曲です。カッコいいということは、難しいということ。テンポの取り方も速くなったり遅くなったりする曲ですし、1オクターブの和音ばかりの曲です。音ミス平気で起きるような曲です。何より、7ページもある長い曲。頑張らないとね。
オーデション合格は、ゴールではなくスタートです。ここから音楽を作っていきます。本当に「おめでとう」これから、地獄のレッスン(?)待ってるよ。頑張っていきましょう。
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昨日は、合唱コンクールの伴奏者オーデションに合格した生徒さんの記事でしたが、今日は、また1つ嬉しい報告をいただきました。指揮者に立候補した生徒さんが、指揮者オーデションに合格です。神田ピアノ教室から指揮者が誕生するなんて、初めてのことで嬉しいです。
指揮者に立候補してから1ヶ月くらいでしょうか、オーデション曲のCDをかけながら指揮の練習をしたり、指揮に合わせて私が伴奏を弾いたりなどして、練習を積んできました。曲のテンポは、指揮者の出だしのテンポで決まってしまいますから、その曲のテンポを覚える必要があります。メトロノームをかけながらの練習も欠かせません。曲の最初から最後まで同じように振るのではなく、曲の盛り上がりに合わせて大きく振ったり、小さく振ったり・・・。何も考えずに振っていたら「棒振り人形」のようになってしまいますから、注意が必要です。(中学の合唱コンクールでは指揮棒は使いませんけどね)
1ヶ月ほど課題曲での指揮の練習をしてきましたが、合唱コンクール本番では自由曲の指揮をするとのことで、これから新しい曲に挑戦です。曲名は「COSMOS」。この曲もまた合唱曲の定番の曲です。とてもきれいな曲です。右手で4拍子を振りながら、左手で各パートに指示を出せれるようになったらカッコよく振れるのですが・・・。難しいですね。まぁ、手で無理ならばアイコンタクトで指示を出すことも可能ですが・・・。
本当に合格できて良かったです。絶対に指揮者になりたいと言っていた生徒さん、合格「おめでとう」。私個人的には、この生徒さんの力強く振る指揮の感じは好きでした。この調子で「COSMOS」の指揮も頑張っていきましょう。
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いつも言っていますが、楽譜に音名を書くことは禁止しています。理由は、書き込んだ音名を読んでしまって、楽譜の中の音符を読むことが出来なくなってしまうからです。では、他の事柄なら書き込んでもいいのでしょうか?もちろんOKです。
この写真の楽譜に書き込んである1と2と・・・の数え方や、赤鉛筆の印は、私が書き込んだものではありません。宿題を出した次の週に、この書き込みとともに弾いて来てくれました。今までにも楽譜の中に楽語の意味を書き込んでレッスンを受ける生徒さんの話や、1と2と・・・と数え方を最初から最後まで書き込んでレッスンを受ける生徒さんの話をしてきました。レッスン中にも、お名前は出しませんが、自主的に書き込んで上達している生徒さんの話をしてきました。私は話はしますが、強制的に書き込ませることはしていません。書き込む・書き込まないは、生徒さん自身が決めること。自分で必要だと思わなければ、上達は難しいからです。
今回のこの生徒さんは、赤鉛筆で間違えやすい箇所も書き込んでいました、スラーや伸ばす音など、ちょっとしたことですが大切なことです。レッスンの結果は、もちろん合格!今までは、1曲に何週間も時間を取られていたこともありましたが、今回は1週間での合格です。今までのやり方が良くなければ、今までと違うやり方を取り入れていかなければいけません。そして、そのことに気づかなければいけませんし、気づいただけではなく行動に起こさなければ何も変わりません。これからも続けて上達していって欲しいなぁと思った出来事でした。
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テクニック教材や練習曲の教材は、様々な種類があります。ピアノ学習を始める年齢や兄弟関係などを考慮して、導入する教材は様々。ただ、どの教材で学習を進めても、最低限の学習する内容は一緒です。音読み、音符の長さ、様々な記号の学習は初級段階で終わるようになっています。
そんな中、今回、ツェルニーの学習を始める生徒さんがいらっしゃいます。神田ピアノ教室の生徒さんの中にも、既にツェルニーの学習を始めている生徒さんもいらっしゃいますが、ツェルニーの教材はどちらかと言うと嫌われる教材です。何故でしょうか?メカニック的な教材であるので、弾いていてもつまらないし楽しくない!それでも多くのピアノ学習者が学習するのは、音色や響きなどの技術に有効であるからです。ただ、私は生徒さん全員にこの教材を課しているわけではありません。するかしないかは、生徒さん自身に選択してもらっています。
自分がどのような目標を持っているかで、進める教材は違ってきます。楽しく、弾きたい曲だけを選んで学習していくつもりなら、ツェルニーは取り入れなくても良いと考えています。中学・高校で活躍したいと考えている生徒さんなら、取り入れた方が良いと思います。ツェルニーは1曲1曲に課題があるので、それを理解した上で練習をしていかないと続きません。自分が必要だと感じなければ上達もしませんし、練習もしないですよね。そのようなことを生徒さんにお話しした上で、する・しないの選択をしてもらっています。
今回、ツェルニーの学習を始めるのは6年生の生徒さん。学校でも活躍されている生徒さんです。「やさしい20の練習曲」というものなのですが、これが全然やさしくない!そのことを理解して決断されたので、きっと頑張ってくれるはず。中学でも活躍できるといいですね。頑張っていきましょう。
夏休みも8月に入り、第二週目に突入しました。すでにお盆休みに入っている生徒さんもいらっしゃいます。まだ、レッスンが残っている生徒さんは、忘れずに通って来てくださいね。
お盆休み明けのレッスンについては、レッスンノートや出席カードでの確認をお願い致します。夏休み期間中であっても、特別にお話をしている生徒さんは別ですが、通常と変わらないレッスン時間になります。他の習い事との関係などで、時間変更を希望される生徒さんは、早めに申し出てください。
少し時間がある夏休みです。遊ぶときには大いに遊んで、ピアノの練習をするときには真剣に練習をして、メリハリをつけて頑張ってみましょう。お休み明けのレッスン、楽しみにしています。
分割音符である8分音符の学習に進むと、一気に難しくなっていきます。分数の学習をしている小学生ならわかることでも、小さな生徒さん、特に未就学児の生徒さんにはなかなか理解が難しいところ。8分音符は1つの半分の長さ、付点4分音符は1つと半分の長さであることを、しっかり理解するようにしましょう。
私はよく音符の長さを学習するときに、りんごの絵を描いて説明しています。8分音符の時はりんご1個を描いて半分で切ったものを、付点四分音符の時は、りんご1個にさらに半分に切ったりんごを付け加えます。言葉では難しく感じることも、絵で見ると一目瞭然。どちらが多いか(長いか)わかります。
音符の長さは正確に理解していないと、曲を弾くときにあやふやになってしまいます。レッスン時にも、「これいくつの音符?」とよく聞くようにしています。音符の長さは考えて答えるものではありませんので、すぐに答えが出なかったら、完全に理解していない証拠です。「1つの半分」と「1つと半分」では、「の」と「と」が違うだけですが、音符の長さは全く違ってきます。
少し余裕がある夏休み、お子様がピアノの練習をしているときに「これいくつの音符?」と聞いてみてください。忘れてしまっていても、何度も何度もインプットすることで、知識は定着していきます。覚えていないのであれば覚えたらいいだけのこと。保護者の方がヒートアップせずに、大らかな気持ちを持つことも大切です。夏休みの間に知識の定着を図って、秋以降のピアノ学習をスムーズに進めていきませんか?
保護者の方から「上達が感じられなくて・・・」とのお話をいただきました。小学生の生徒さんで、ある程度の曲を両手で数えながら練習することができている生徒さんです。目に見える上達ってわかりにくいことがあります。特にある程度の曲が弾けるようになると、なかなか目には見えにくいかなって思います。
例えば、音読みもできない状態の全くの初心者の生徒さんが、音を覚えて、音符の長さを覚えて、両手で弾けるようになったら、それはそれは上達したと誰もが思うはず。何もない状態から両手で弾いているのですから、目に見える上達です。逆に、両手で弾けるようになった状態から同じような曲を弾いていると、両手で正しく弾いていることには変わりないので、上達しているのかしていないのか、疑問に思われても仕方ないかもしれません。
これは、ピアノの学習に限ったことではないと思います。テストの点数や偏差値などの数字も同じことで、10点の点数の人が80点を取ったなら「すごく成績が上がった」と感じますが、95点の人が98点を取っても、上がったことには変わりありませんが、「すごく上がった」とは感じにくいと思います。差が大きいほど上達は目に見えます。差が小さければ、目には見えてこないことが多いです。
同じような曲を弾いていても、譜読みのスピードが早くなったり、1曲を仕上げる時間が短くなったりしていれば大丈夫。1曲を仕上げるのに、時間がかかっている場合は、音読みに時間を取られている証拠ですから、音読み学習を徹底するようにしましょう。まだまだ音読みに苦労している生徒さん多いです。音読みがさっとできるようになるだけで、上達が感じられるようになるでしょう。
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写真付きで生徒の皆さんの楽譜をこちらの記事に載せるようになってから、他の生徒さんの良いところを取り入れて練習してくださるようになった生徒さんが多くなったような気がします。絶対に取り入れて欲しいわけではないので、自分にも必要だと感じられる場合は、取り入れられたら良いと思います。
そんな中、今回は年長さんの楽譜の紹介です。実は、お盆休み前のレッスンでは、小学生のお姉さんに書き込んでもらっていました。まだ小学校に入学していないので仕方がないと思っていました。休み明けのレッスンで「小学校に行くようになったら、自分で書いてみようね」と伝えるつもりでいたのですが、何と、今回は自分で書き込んだとのこと。練習をしていて自分で間違いやすい箇所の印付も、年長の生徒さん自身が書き込んだとのことでした。
小さいからと言ってできないことはないのですね。子供って、大人が考えているよりもずっとできることが多いです。やってみてできなければ手を貸せばいいことです。大人側で、できない線引きをしてしまうことは、やる気もなくしてしまう可能性があることを知っておくことも大切です。
他の人の良いところは取り入れる、これはピアノだけではなく様々なことに共通することだと思います。いろいろなことに挑戦する生徒さんを、これからも応援していきたいと思います。