練習の計画 保谷ピアノ教室 教室には、9月と10月に開催されるピティナ・ステップに参加をする生徒さんが練習に励んでいます。普段のレッスン曲ならば、自分のペースで頑張る、という練習スタイルでも 良いと思いますが、本番の舞台を控えている場合は、漠然と頑張ります、というスタイルでは演奏に自信が持てません。本番の舞台を1番の頂点とした演奏にするためには、何を、 いつまでに弾けるようにしておくのか、の練習計画が必要になってきます。

9月に参加をする生徒さんは、残りの練習時間は1ヶ月。9月も10月も、今回のピティナ・ステップは 月の初めにあります。そうすると、9月のステップに参加をする生徒さんは、8月の1ヶ月で頂点に向かう練習をすることになります。ただ、この8月と言う月が曲者で、お盆の時期が 入ってきます。生徒さんによって過ごし方は様々でしょうが、大抵はお出かけが重なるもの。帰省したり旅行したり、そうでなくても親戚との集まりがあったり・・・。なにかと周りも 自分も慌ただしくなりがち。うかうか?ピアノの練習なんて落ち着いてできないわ〜、となっているかどうかわかりませんが、そうなっても慌てないようにしておく必要があります。 本当は8月の1ヶ月で、最終的な曲の速さを調整しても良かったのですが、うかうかピアノを弾いていられない状況になっても良いように、9月の生徒さんには、曲の速さを既に本番の 速さに指定してあります。表現のつけ方も大まかにお話ししているので、まぁまぁ良い状況で練習が進んでいます。ここからは、さらにその曲らしく細かな調整をすることになります。

10月参加の生徒さんは、残り2ヶ月の練習期間。こちらの生徒さんの当面の目標は、8月までに両手でスラスラ弾けるようにすること。これが最低のライン。もちろんこれ以上に 弾けている曲については、速さの調整をしたり、表現の調整をしていきます。最低限やっていかなければならないことを生徒さんたちへはお話ししているので、これは守ってもらわ ないと、上手に弾かせてあげられません。ステップ参加のレベルによって求められる演奏内容も違ってきます。レベルが上がっていけば、音の大きさについても微妙な違いが必要に なってきますし、自分が出したい音になっているかどうかの確認も必要になってきます。ただ大きい、ただ小さいでは、もちろんダメで・・・。そのための片手練習をお願いすることも あります。片手練習って、弾けないから練習をするものでもありません。より深く音楽を感じるための片手練習もあります。素敵な演奏にするためには、細かな練習が必要です。

本番の2週間前くらいになってきたら「本番練習」も取り入れます。何度もステップに参加をしている生徒さんなら、きっと慣れたもの。私も口うるさく言いますし。衣装や靴などを 身につけての練習も必要です。ちょっとした窮屈さでモチベーションも下がってしまうお子様。自信を持って演奏できるように、サポート していきます。
指番号で弾くピアノ 保谷ピアノ教室 またまたやってしまった生徒さん。この生徒さんがやっちゃうのは、実は既に4~5回目になります。これ、ピアノを弾く人たちから見たら、とっても不思議な現象です。 何でそうなる?どうしてそうなる?いや、本当にありえないでしょ?

小学2年生の生徒さんとのピアノレッスン。生徒さんは未就学の時から教室に通ってくださって いるので、ピアノ歴も長いです。テクニック教材の曲の練習で、指番号1324、1324、1324 の繰り返しの曲でした。指番号は繰り返しで弾くのですが、音はだんだんと上がって いく曲になっているので、同じ音ではありません。この曲の課題は、同じ指番号で繰り返しながら、音を綺麗に繋げて弾くこと。音を滑らかに次の音に渡していくことが課題です。 楽譜をパッと見ただけでも音が違っていることはすぐにわかると思うのですが、その曲を、まさかの同じ音でずっと弾いてきた生徒さん。1小節目はドミレファの音を1324で弾くように なっていて、次の小節はミソファラに音が変わっている曲を、ずっと最後までドミレファの繰り返しで弾いてきていました。いやいや、そんなことある?生徒さんの頭の中で何が 起こっているのか?ズバリ、指番号だけしか見ていない。音を全く見ていない為に起こる弾き方です。楽譜を見るときに、何が大事って音です。指番号ももちろん大事。 でも、音が間違っていたら、そもそも何の曲?ってなりませんか?ぶっちゃけ、1本指で弾いていても音が正しければ、曲の綺麗・綺麗でない の問題は起こってきますが、曲として 成立します。音が違っていたら、もはや、その曲ではありません。曲として成立しません。

これまでに何回も同じミスをしてしまう生徒さん。曲集のテキスト曲でも 指番号だけを見て弾いてくるので、音が違ってくるのです。同じ音を指変えをして弾く曲になると、その度に音が違ってきます。どうしてそんなことになるのかな?これは私の 勝手な考えですが、生徒さんは音読みが苦手です。苦手な為に目が楽譜の中の音に行かず、簡単に読める数字に行ってしまうのではないか?と思います。音は簡単に読めないけれど、 数字は簡単に読めるから。試しに音読みをしてもらうと、さっさと読めません。1つ1つの音を数えながらやっと読んでいる状態。ここまで学習が進んでいる生徒さんならば、五線の 中の音であれば読めなくてはいけません。音を見るよりも先に指番号(数字)を見ることがクセになってしまっている生徒さん。これは自宅練習でも本腰を入れて臨まないと、ピアノが 楽しく感じられなくなってしまいます。もう既に、楽しくないピアノになっているかもしれません。せっかく習ってきたピアノ、もったいないな、と思います。
弾むリズム 保谷ピアノ教室 9月のピティナ・ステップに参加する為に、小学2年生の生徒さんが練習中です。2曲とも曲としては仕上がっていますから、細かな調整をしていくのみ。曲の速さが安定しない ところがあるので、メトロノーム練習を続けてもらいます。あとは、その曲らしく演奏できるかどうか?その曲らしくってどういうこと?

生徒さんの演奏曲の中の 1曲は、付点8分音符や3連符が入っています。この曲は前向きな歌詞のついた曲で、メロディーも弾んでいます。弾んでいるリズムを、ベタベタと全ての音を大きくはっきりと 弾いていては弾めません。じゃ、どうすれば良い?音の大きさに濃淡をつければ良いのです。はっきり言って、音の大きさを変えれば良いのです。3連符のタタタを同じように 弾いてしまうと重たいリズムになってしまい、弾んでいるようには聴こえません。3つの音の最初の音を少しコツンと弾いて残りの2つの音はやさしく。付点8分音符の弾き方も 一緒で、最初の音を少しコツンと弾いて、その後の音をやさしく弾きましょう。音の大きさに違いが出れば、リズムの感じ方も違ってきます。

よく「歌って、歌って」と 生徒さんたちへ声をかけますが、「歌う」というのは、声に出して何かを歌って欲しいわけではありません。表情豊かな音楽にして欲しいのです。微妙な音の大きさの違いを出したり、 スタッカートまでしなくても軽い音にしたりなど、聴こえた感じに変化が生じた時に歌っている音楽になります。今回の生徒さんのリズムでは、音の大きさを考えながら、最後に くる音が軽く弾ければ弾んだリズムになります。生徒さんへは2種類の弾き方を聴いてもらっているので、違いをわかってもらえたと思います。そして何より、生徒さん自身が 楽しく弾んだ気持ちで演奏をすることが重要です。演奏している本人が楽しそうでないのに、楽しくは聴こえません。自分が思ってもいないことは相手にも伝わりません。楽しんで 弾くことが大切です。
ツェルニー 保谷ピアノ教室 楽譜を読む力がついてきて、ブルグミュラーの曲を1週間で弾いてくる生徒さんがいらっしゃいます。指力を上げる教材を取り入れてから、表現力豊かな演奏ができるように なった生徒さん。ブルグミュラーのテキストも半分以上終了してきました。ピアノの弾き方を学ぶ、バーナムテクニック1 (ピンク色)の教材までは終了している生徒さん。この先、どう しようか・・・と、悩みました。と言うのも、バーナムテクニック2 (緑色)の教材もあるにはあるのですが、ここまでスタスタと弾いてしまう生徒さんであれば、2 の教材では簡単すぎて、 やってもやらなくてもいいかなぁ・・・と思うから。そこで、考えたのがツェルニー系のテクニック教材です。

ツェルニーとは、ベートーヴェンのお弟子さんで、自身も ピアノ教育者。師匠のベートーヴェンのピアノ曲を、自分の生徒さんたちが上手に弾けるようになるために作曲したと言われているツェルニーのテキスト。一言でツェルニーのテクニック教材と言っても、本当に 様々に教本が作られていて、1番の有名どころは「ツェルニー30番練習曲」ですが、ツェルニー100、ツェルニー40、ツェルニー50、リトルピアニスト、左手のための練習曲・・・などなど 実に多く存在します。ピアノの先生をやっている人でツェルニーをやっていない・・・って人は皆無ですから(と思う。それくらい重要な位置付けなんです)、ツェルニーの教材を生徒さんにも オススメしたいのですが、じゃ、どれにするか?ツェルニーと言えば30番なので、本当はコレが1番。なのですが・・・いきなり30番は危険すぎる!最初の1曲、2曲は進められても、挫折する人も 多い30番です。ツェルニーのテキストも進めていく順番があって、30番の前に100番をやるのが通常です。100 、30、40、50・・・と続きます。じゃ、文句なしに100番ツェルニーなのですが、 これって100曲あるってことなので、なんか、嫌じゃな〜い?100曲もやるのか・・・と思ったらやる気も失せてくる!?そこで登場するのが、「ツェルニー30番の前に」と言う、30に進む前に弾いて おいた方が良いツェルニーの曲を抜粋した曲集。今の時代、なんて便利なの!?って思っちゃう。これを提案させてもらいました。

教材の話を長々としてしまいましたが、生徒さんの進み具合、 練習の状況によっても、提案する教材が違ってきます。もちろん難しいものを練習しておけば困らないのでしょうけど、習い始めの日からツェルニー教材は違うと思いますし、ベートーヴェンやショパンを 弾く予定も弾くつもりもないのに、ツェルニーは違うと思います。その時の生徒さんに見合った教材を提案していくようにしています。ただ、最後に決めるのは生徒さんであり保護者。「必要です」と お話をしても、「やりません」「やりたくないです」というお返事であれば、無理に導入することはありません。結局、練習をするのは生徒さん本人であり私ではありません。練習をしない前提で教材を 取り入れても、もったいないですよね?そのあたりのことは、生徒さんと保護者との間でのお話が必要になってくると思います。さぁ、どうする?ゆっくりじっくり決められたら良いと思います。
指広げ 保谷ピアノ教室 小学1年生の生徒さん、左手で弾くドファラ、シファソの和音が弾けない・・・と、少し落ち込み気味に教室へやってきました。ドからラ、シからソの6度を広げる和音が弾けないとのこと。 生徒さんに和音を弾いてもらうと、確かに他の音を触っちゃっています。でも生徒さんの弾いている姿を見ている感じ、弾けなくはなさそう。そこで、小学1年生の生徒さんにも、CDケースを 使って指広げをしてもらうことにしました。

CDケースを使った指広げは、やってもらったことのある生徒さんも多いと思います。過去には、中学校の校歌の伴奏に頻繁に出てくる 1オクターブの音が弾けなくて、生徒さんに試してもらったこともあります。その時の生徒さんがとても小柄で、手も小さな生徒さんでした。やっと広がる1オクターブの手だったために、CDケースを 使って指広げをしてもらいました。これ、騙されたと思ってやってもらうと、ほんの少し指が広がってくれます。即効性のある指広げです。ですから、自宅でテレビなどを見ている時に、両手それぞれに CDケースを掴んでもらうと良いと思います。大人の生徒さんでも、指を広げたい時には、CDケース掴みを提案しています。

さて今回は、小さな手の小学1年生の生徒さん。CDケースって、 よく見てもらうと微妙な長方形になっています。正方形っぽく見えますが、実は長方形。1オクターブの指を広げたい時には、CDケースの長い方を掴んでもらうのですが、今回は1オクターブ(8度) ではなくて6度、それも大人と比べると小さな手の生徒さん。CDケースの微妙に短い方を掴んでもらいます。やってもらうと掴めないことはありません。教室でも何度かやってもらった後、上手に 弾けなかったドファラ、シファソの和音を弾いてもらうと、なんと不思議、弾けるようになりました。お子様の生徒さんは特にですが、一度弾けるようになると喜んで弾いてくれるようになりますし、 機嫌も上々。気分も前向きになってくれます。自宅でもやってもらうことにしました。「これをやったら弾けるようになった」と言う安心感もあるかもしれません。こうやって自信をつけてもらいたいな、 と思います。
バッハ 保谷ピアノ教室 「ピアノを学習するならバッハは弾いた方が良い」ってよく言われます、いや、よく言われています。教室に在籍してくださっている大人の生徒さんの中にも、将来的に バッハの曲を弾きたい・・・と、学習している生徒さんがいらっしゃいます。確かに、バッハの曲は私も学習をしてきていますし、ピアノの先生ならば、バッハの曲は必ず 学習してきているはず。それくらい重要なのですが、どうしてバッハ?

バッハの曲はバロック音楽の曲になるのですが、バロック音楽って何?バロック音楽は、 ポリフォニーと言って多声音楽になります。旋律があっちにもこっちにも、右手にも左手にも出てくる音楽と言えば、わかりやすいでしょうか?普段、生徒の皆さんが 弾いている曲は、旋律があって伴奏がある音楽になっていると思います。これはホモフォニーと言います。ホモフォニーは主役と脇役、ポリフォニーは、みんなが主役、大雑把に 言ってしまえばこう言うこと。みんなが主役だから、あっちも立てなきゃいけない、こっちも立てなきゃいけない、あっちもこっちも大事。これって、旋律を読み解く力が必要ですし、 それを聴き分ける力、弾き分ける力が必要になってきます。じゃなきゃ、ただ弾いているだけ。ただ弾くにしても、楽譜は写真のようにごちゃごちゃとした楽譜ですから、音を 読んでいくだけでも大変です。意味をわかって学習を進めていかないと、本当に大変でつまらない音楽になっていきます。

ピアノの曲を素敵に演奏するためには、表現力が 必要になってきます。表現力とは、旋律をいかに綺麗に歌わせられるか? に尽きると思います。学習が進んでいくと、単純な伴奏の曲ばかりではありません。左手の音の動きに 注意が必要な場面も出てきますし、右手の旋律を左手で受ける場面も出てきます。そのような時に、多声音楽の学習をしていると、楽譜の中の音の動きを意識することができますし、 それを表現することができていきます。だからこそのバッハだと思います。バッハと言えば、インベンション(2声)やシンフォニア(3声)がピアノ曲では真っ先に出てきますが、 写真の楽譜はインベンションの曲。実はバッハは、好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌い。わりと好き嫌いがはっきりしています。楽譜の見た目もごちゃごちゃしていますし、挫折する 人も多いです。それを中身を考えないで弾いていると、わけがわからない曲(失礼だけど)でつまらなく感じるのかなぁ?私は個人的には、バッハは大好きです。古臭い人間だから、古臭い 音楽(これまた失礼)が似合っているのかもしれません笑

ポリフォニー(多声音楽)の学習をする上で、大変重要な位置付けのバッハですが、私は生徒さんたちへは、こちらから オススメすることはありません。先ほども言ったように、挫折する人も多いのです。せっかく学習を進めても、途中で嫌になっちゃうこともあるので、生徒さん側から前向きな発言がある 場合にのみ、学習を進めることにしています。冒頭の大人の生徒さんは、インベンションを弾いてみたいとのことなので、今は、インベンションに向けての学習中です。それなりの 準備が必要なバッハ学習。バッハの楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。
音の加減 保谷ピアノ教室 曲の冒頭部分の写真です。小さく始まるピアノで書かれています。2分音符のところで、メゾフォルテとピアノの強弱記号が続けて書かれています。この続けて書かれている記号は、 一音だけをメゾフォルテで弾いて、すぐに小さくする(ピアノ)弾き方になります。このメゾフォルテの弾き方に悩んでいた生徒さん。バ〜ンと大きな音で弾く弾き方に違和感を 感じられていたようでした。生徒さんの中で、しっくりとこないようなのです。

小さな音のピアノで、そ〜っと始まる曲。そこに突如として現れたメゾフォルテ。楽譜の中の 記号を見ていると、いきなり大きく弾くイメージに感じてしまうよう。まぁ、ピアノからメゾフォルテの大きさなので、バ〜ンと大きく出てくるイメージがありますが、バ〜ンと弾いてしまうと、 ちょっとびっくりしてしまいませんか?そんな音の大きさに、生徒さんも違和感があったようです。確かに言葉としては「大きく弾いて」になるのですが、その「大きく」にも加減って あると思うのです。言葉の表現としては「大きく」になりますが、かなり大きな音も少し大きな音もあります。音の大きさの加減を考えた演奏が必要になってきます。自分の中で納得がいかない 音になっているのであれば、音の出し方を考えてみましょう。今回のこの曲の場合は、バ〜ンというような大きな音というよりは、深い音、イメージ的には下から突き上げていくような音で 演奏できたら良いと思います。

実は最近、音の大きさの加減を考えて演奏をするように、何人かの生徒さんに伝えています。今日、レッスンに来てくれた中学生の生徒さんにも、 音楽の頂点に向かって音を大きくするように伝えたのですが、これもやはり言葉としては「ここが1番大きくなるように」となります。大きな音で弾くことだけを意識して弾くと、乱暴な音に なってしまうこともあります。しかし、乱暴な音と大きな音では聴こえ方が違いますから、自分の耳で音をよく聴いて心地よい大きな音が出せるようにしていく必要があります。やはりここにも、 音の大きさの加減を図る必要が出てきます。また別の小学3年生の生徒さんにも、ピティナ・ステップの練習の中で音の大きさの加減の話をしています。小さければ良い・大きければ何でも良い  ではありません。こればかりは自分の音を聴いて、弾き方の研究をしていく必要があります。

大きな音でも小さな音でも、1種類の音しか出せない・・・では困ります。例えて言うなら 60色の色鉛筆の中の、「みどり色」にも微妙に違う「みどり色」がいくつも存在するように、音の大きさも様々なバリエーションの音が出せるようにしていきたいもの。耳に心地よい音、自分が 求める音が出せるようにしていきましょう。
カレンダー 保谷ピアノ教室 1週間ほどのお盆休みをいただいて、この週末からレッスンを再開しています。ピアノレッスンは、夏休みや春休みなどの学校が長期の休みに入った場合でも、レッスンの 曜日・時間に変更がありません。いつもは、学校から帰ってきてからのピアノレッスンでも、休み中は学校に行くことがあまりないために、曜日や時間の間隔が麻痺して しまうこともあると思います。夏休みも残り2週間ほどになりましたが、今一度、ピアノのレッスン曜日や時間などの確認をお願いしたいと思います。

昔ほど、 ピアノレッスンを忘れている生徒さんも減りましたが、今年も、ピアノレッスンを忘れてしまっている生徒さんや、時間を勘違い?してしまう生徒さんがいらっしゃいます。 残り2週間は、かなりの生徒さんが振替レッスンをされるので、今までと違う曜日・違う時間でのレッスンとなっています。振替希望届を提出されている生徒さんには、提出 していただいた用紙に時間を記入してお返ししています。用紙の提出が間に合わない生徒さんや大人の生徒さんであれば、メールでの問い合わせに返信をしていますから、確認を お願いいたします。振替の振替までは行っていませんので、ご理解ください。まだまだ暑い夏です。ピアノレッスンも遊びも元気にやっていきましょう。
スタッカート 保谷ピアノ教室 ベートーヴェンのソナタのレッスン。生徒さんの弾き方で気になったのは、左手に出てくるスタッカート。スタッカートなので短く切ります。が、何となく切り方が明るく 感じてしまった私。ん?これってモーツアルトの曲だっけ?左手のスタッカートだけが、ピョンピョン!と浮き出るよりは、右手の音と調和した感じに音楽をまとめる方が 耳には心地よいかな?そもそも、モーツアルトらしさ、ベートーヴェンらしさって何?

生徒さんが練習をしている曲はベートーヴェン。そのベートーヴェンって、 どのようなイメージがありますか?肖像画でよく見るベートーヴェンは、見た目が気難しそうじゃない?気性が荒くて短気だった、とも言われていますが、 まぁ、見た感じでもそう感じますよね?って、私だけ?私も実際にお会いしたことがないし、お友達でもありませんから勝手なイメージなのですが、耳も聴こえなくなって 苦労したんだろうなぁ、とか、少しかわいそうに感じる面もあります。音楽は、あのジャジャジャ、ジャーン・・・のイメージが強いことから、力強い音楽を感じませんか? 私の勝手なイメージですが、決して明るい感じのないベートーヴェン。ベートーヴェンの全ての音楽が暗いわけではありませんが、今回のソナタの曲は短調の曲でもありますから、 スタッカートは明るい感じに跳ね上げるよりは、内にこもった感じが適切かなぁと思います。

生徒さんにもスタッカートの弾き方を指摘したところ「そうですね。 モーツアルトみたいですね」とのこと。そのモーツアルトですが、これまた私の勝手なイメージですが、モーツアルトは明るい・甘い、もっと酷い言い方をすると、天真爛漫・ 能天気(これはちょっと言い過ぎですね・・・)でも、イメージ的にはそんな感じがしませんか?明るくてコロコロと音が流れていく音楽のイメージ。そんな明るい曲を演奏 する時のスタッカートと、ベートーヴェンのように神経質?な曲を演奏する時のスタッカート、やはり弾き手の心構えも違ってきます。「絶対これで弾かなきゃいけない」という 決まりはありませんが、いろいろと弾き方を試してみて自分の求める音楽・音を見つけていければと思います。

ピアノ学習が進んでソナタの曲を弾くようになると、 1つ1つの音の出し方が問われるようになります。作曲家の背景やイメージ、その曲の性格などを組み合わせて、音を作っていく作業になります。そんな音を作る作業が好きな生徒さん、 きっと素敵なベートーヴェンのソナタ曲になると思います。
音符の長さ 保谷ピアノ教室 「これ、いくつの音符?」突如として始まる私の音符・休符の長さ確認。普段は、数えながら弾いてくれているので、出来上がった曲は正しく弾けている生徒さん。この日は、次に弾く 曲の予習をしていた時に出てきた、付点四分音符で固まってしまいました。生徒さんの進度からいくと、音符の長さはスラスラと出てこなくてはいけません。付点四分音符を見て「8こ 伸ばす」と答えてしまった生徒さん。いやいや、8こ伸ばす音符って学習したっけ?

そこで、音符の長さの確認が始まりました。1つや2つ、3つ、4つ伸ばす音符や休符は、 正確に覚えてくれている生徒さん。問題は付点四分音符と八分音符。生徒さんからは「8こ」と言う答えが何度も出てきていました。思わず「8が好きなの?」って聞いてしまったほど。 好きな数字は「7」とのことでしたが・・・・。この日のレッスンでも、八分音符が入った曲を、1と2と3と4と・・・と数えながら上手に弾いてくれていた生徒さん。そもそも、1と2と・・・ の数え方は、1つの音符を2つに分割するために数える数え方。と言うことは、八分音符1つ分の長さは、1つの半分の長さになるはずなんだけど・・・。最初に学習をした時には、理解をして、 音符の長さも覚えていたと思うのですが、いつもいつも弾いている間に、惰性で、ただただ数えながら弾いているだけになってしまったのでしょう。八分音符だけを弾いている曲の時は それでも良かったのですが、久しぶりに出てきた付点四分音符で固まってしまった感じかな?付点四分音符って、いつもいつも出てくるわけではありませんからね。それでも、覚えておかなければ ならない音符です。

レッスンでは生徒さんのちょっとしたつまづきや様子から、音の確認をしたり、音符・休符の長さ確認(音価確認)をしたりして、徹底的に定着させるように していくつもりですが、自宅の練習時でも、「これ何の音?」や「これはいくつ伸ばすの?」などの確認をちょこちょこやってもらうと、抜け落ちがわかって良いと思います。正しく覚えて いたら万々歳、引っかかるようでしたら、もう一度覚え直すチャンス。特にお子様のピアノ学習は、何度も何度も同じことをやって定着させる必要があります。何でも1回言っただけで覚えられるの だったら、みんな天才!でも、なかなかそうはいきませんから、みんなで確認をしていきましょう。
スタッカート 保谷ピアノ教室 生徒さんが練習する曲の中の1フレーズに、レガートで弾く音あり、スタッカートで弾く音ありの、レガートとスタッカートが混在するフレーズがあります。レガートの音も スタッカートの音も同じ8分音符ですから、音符の持つ長さは変わりません。ですが、スタッカートの8分音符は、音を短く切って演奏するために、聴いた感じの音符の長さは 短くなります。これ、当たり前。ここで問題となるのは、短くなった8分音符のまま次の音を弾いてしまうと、結果、スタッカートの音だけが急いで弾いてしまうことになり ます。そうするとどうなるか?その部分だけ、リズムが走っちゃうのです。

じゃ、どうすれば良い?丁寧にゆっくり弾けば良い。もちろんそうなのですが、別に乱暴に 弾いているわけでもないと思います。でも、走っちゃう。これ、自分の音を聴くと、弾き方が変わってきます。う〜ん、「聴く」って言うのはちょっと違うかもですね。だって、 「聴く」って言うのは弾いた後にしかできません。走って弾いたリズムを後から聴いても、時すでに遅し。もう直せません。大切なのは「聴こうとする気持ち」です。生徒さんには 「自分の音を聴いて」と、声をかけていますが、自分の音を聴こうと意識をしながら弾くと、走らないリズムに変化します。短く切る音符だから、さっさと切って 次に行っちゃおう・・・と気持ち的になってしまいがちですが、鍵盤から指が離れてしまう短い音符だからこそ、聴いてあげなければいけません。自分の音に耳を傾けていく必要が あります。

「自分の音をよく聴いて」と、私は声をかけることが多いのですが、これって、曲自体が弾けていないと声をかけることができません。曲の演奏がヨタヨタな場合は、 自分の音を聴くよりも先にちゃんと弾くことが優先です。正しく弾けている曲を更に素敵な曲にするためには、自分の音や弾き方に向き合うことが必要です。今回、スタッカートの弾き方の お話をした生徒さんは、小学3年生の生徒さん。10月のピティナ・ステップで演奏をするために細かなレッスンが続いています。演奏力のレベルが上がってきている生徒さん、自分の音を 聴いてレベルアップした演奏を目指しましょう。
フラット 保谷ピアノ教室 バイエルという教本の、最後の方の曲を練習中の生徒さん。普段、音を間違って弾いたり、フラットやシャープを落として弾いたりがない生徒さんなのですが、今回は ちょっとしたミスをしていました。赤丸で囲んだ音が違っていたのですが、何をやっちゃった?

実はこの曲はへ長調。へ長調は、シの音にフラットが一つつく 曲になります。ト音記号・ヘ音記号の横にフラットが書いてありますから、全曲を通してシの音にはフラットをつけることになります。「フラットを見落としただけ。 大したミスではないじゃん!」と、言いたくなる気持ちもあるかと思います。ミスとしては大したミスではありません。落としたものはつければいいだけ。そんなのすぐに フラットに直せます。私もそう思う。でも、私が言いたいのはそんなことではありません。この部分、右手にもシの音が出てきていて、右手は正しくフラットで弾けていました。 それなのに、左手はフラットをつけていないシの音。ここで気がついて欲しいのです。「あれ〜?なんか変な感じがするかも・・・」実際、聴き比べてみると変な感じがします。 片方はフラットで、もう片方はフラットなしの同じ音。変でしょ?自分の音をよく聴いていれば、私に指摘されなくても自分で気がつくことができたミスです。弾くことに必死になっていると、 聴くことができないので、こういったミスが起きてしまいます。

更にもう一つ付け加えさせてもらうならば、実はこの左手の音、他の箇所にも出てきています。そちらの方は正しく フラットありで弾いていたのですよね・・・。ミス的には「ついうっかり」のミス。でもそんな、ついうっかりミスでもしない方が良いに決まっています。そしてそれは、気づける耳を 持っていれば無くすことができるミスです。自分の音は意識を持って聴くようにしていきましょう。聴いているようで聴いていない音。「音が何か変かも・・・?」に気がつくことが できれば、楽譜を見直してミスをなくすことにつながっていきます。自分の音、よく聴いて。
ハイホー 保谷ピアノ教室 秋のピティナ・ステップに初めて参加をする生徒さん。弾きたい曲の希望がディズニーということで、ちょうど生徒さんのレベルの編曲で見つかりました。背伸びをしない、 ちょうどのレベルの曲。初めてのステップなので、これで万々歳!と考えていたところ、生徒さん、まさかの両手で弾けない問題。片手の練習は上手に弾くのですが、両手に なると弾けなくなるのです。どうして?

実は、弾けない理由はわかっていました。生徒さん、これまでにもテキストに自分の知った曲が出てくると、途端に数えないで 曲を仕上げてしまうのです。まぁ、知っている曲ですから正しく弾けています。それも数えないで弾くことで、速い速さでスタスタ弾いちゃう。知っている曲は、頭の中で イメージができているので上手。正しく弾けているから合格になって、先に進んでいきました。知らない曲は数えながら弾いているので、まぁいいか・・・と進んでしまった 私も悪い。でも生徒さんにしてみれば、正しく弾けているのに合格にならないなんておかしい!と、思うよね・・・ということで、ズルズル・・・。そうして、ステップ曲の 練習が始まりました。生徒さんの知っているディズニーの曲、よく知ったメロディーなので上手に弾いているけれど、数えていない。今までの知っている曲は、両手でも 上手に弾けていたのに、今回はどうして弾けなくなったのでしょう。

今回の曲は、左手の伴奏の2拍目と4拍目に休符が入った、ちょっと弾きにくい形になっています。 これまでは、ブン、チャッ、チャッ、チャッやタララ、タララなど、ずっと動いている伴奏や、1小節ずっと伸ばしたままの伴奏でした。そう、伴奏が単純だったのです。それに比べると 今回の伴奏形は、イレギュラー。弾いたり休んだりするというのは、意外に難しいもの。ですが、これまで数えながら弾いてきている生徒さんであれば、ゆっくりにはなりますが 弾ける曲です。最初から速く弾く必要はないのですから。しかしイメージで速く弾こうとする生徒さんは、左手がついていけなくなってしまうのです。曲はわかっているのに、左手の 入るタイミングがわからなくて先に進めない。これ、数えながら弾いていれば何も問題なく進めるのですけどね・・・。

私は、大人の生徒さんでも子どもの生徒さんでも、 はじめてピアノを学習する生徒さんには、数えながら弾くことをお願いしています。それは、1つ1つの音符の長さを理解するため・何拍子の曲を演奏しているのかの拍子を感じて もらうためです。曲の演奏は、音を正しく弾くこととリズムを正しく取ることが基本です。はっきり言って、最初の簡単な曲の練習では、数えながら弾かなくても上手に弾けると 思います。でも、曲はだんだんと難しくなりリズムも複雑になっていきます。複雑になった時に、突然に数えながら弾くことができるでしょうか?簡単な曲からやっているから、難しく なってもできるようになるのです。数えて弾いてこなかった弊害は、必ずどこかで出てきます。教室で上手に弾いている高学年の生徒さんや中学生・高校生の生徒さんは、小さい時から 数えながら弾きをやってきた生徒さんばかり。その基礎があるから、今は数えながら弾いていないだけ。教室で言うところの、初級の学習をしている生徒さんは、まだまだ数えながら 弾きをやめてはいけない!
体験レッスン 保谷ピアノ教室 年少の生徒さんの体験レッスンをしました。4歳になったと言う生徒さんは、数字やドレミを書くことができません。でも言葉で話すことはできる生徒さんです。話すことができれば ピアノのレッスンは可能なので、指番号を覚えてもらうことに。ピアノでドレミを覚えることも重要ですが、生徒さんに興味を持ってもらうことから始まります。教室には、いろいろと 興味を持ってもらう小道具?があるのですよ・・・。

生徒さんが興味を持ったものが、数字が書いてある小さな指輪です。両手につけることができる10個の小さな指輪。 1~5までの数字が書いてあるので、それぞれ正しく指にセット。生徒さんの手形を簡単に型取って指番号を書いてもらうのですが、自分で数字が書けない場合は、こちらで用意した 数字のシールを貼ってもらいます。こうすると、自分で書くことができなくても、シールを使うことで言いながら覚えていくことができます。この方法、昔に在籍していた生徒の お母様が取り入れていた方法です。「なんて賢い!」と衝撃的だった方法でした。その時の生徒さんも未就学児さんで、自分で書くことはできない生徒さんでしたが、ワークブックに 記入することができないお子様のために、お母様があらかじめ記入したシールを持たせてくれていました。「書かせなきゃ!」と、ついつい考えてしまいがちですが、貼ってもらう 方法もありですよね・・・。

たくさんある鍵盤の中からドの音を見つける時に活用するのは、双子のさくらんぼです。これは、はじめてピアノを学習する生徒さんで、ドの 鍵盤の位置がわからない生徒さんに活用しますから、在籍している生徒さんの中にも双子のさくらんぼを知っている生徒さんは多いと思います。黒い鍵盤が2つ連なっているところに さくらんぼを置いていきます。このような道具を使いながら、好きな果物の話をしたり好きな色の話をしたり、ピアノとは直接関係のない話をしながら、私にも慣れてもらわなければ なりません。生徒さんの様子を見ながら進めていきますから、一度にたくさんのことができるわけではありませんが、まずは興味をもってもらうことが大切かなぁ。

ピアノ 教室って、どこで習っても弾けるようになっていくと思いますが、その弾けるようになっていく方法が重要です。先生が演奏をして、それを耳コピして弾けるようになるのも一つの 方法ですし、楽譜にドレミを書き込んだり音別に色を塗って弾けるようにしていくのも一つの方法です。どの方法が良い・悪い ではなく、自分がどのような方法で弾けるようになり たいのか・・・が重要なのです。楽譜を読めるようになりたいのか・読めなくても良いのか・・・。そしてもう一つの重要なことは、先生との相性。生徒さんとの相性ももちろんですが、 生徒さんがお子様の場合は、保護者の方が先生のことを信頼できるかどうか?はかなり重要です。何でも相談できる話しやすい先生なのか?信頼して自分の子どもを預けられる先生 なのか?自分に合った先生のところで習うのが、上達の1番の早道。年少の生徒さんは9月からレッスンを受けていただくことになりました。まずは楽しみながら進めていきましょう。
伴奏譜 保谷ピアノ教室 「このくらいは弾けるようになっているはずだから、自分で楽譜を読んで弾いてきて」と言って指定した曲は、合唱の伴奏譜。伴奏の楽譜でもレベルは様々で、簡単なものから見たくないような 難しいものまであります。渡した生徒さんは中学生の生徒さんですが、ピアノを習い始めて1年も経っていません。伴奏譜のレベルは、小学校でも歌う歌なので、小学生さんでも弾けるレベル。 さて、どこまで弾けるかな?

こんなセリフだけを聞いていると、何て横暴な先生なの!?って思われちゃうかな?通常はこんなレッスンはしていませんよ、念の為。優しくない先生 だけど、横暴ではないつもり。・・・多分・・・。生徒さんのピアノ歴は1年に満たないのですが、YouTubeを見ながら耳コピをして弾いてきた生徒さん。教室に入会されたのは、人の演奏を 見ながらではなく、楽譜を自分で見て弾けるようになりたいとの理由でした。保護者の方の考えも一緒で、楽譜を読めるようにしてください、とのこと。小さな生徒さんと違って、音読みも 音符・休符の長さも理解が進んでいるので、あとは弾くだけ。これまでに弾いてきたこともあって、8分音符程度であれば指を動かすこともできます。じゃ、ここから先は様々な楽譜を見て、いろんな 弾き方に慣れるだけ。もちろん、基本のテキストの学習も進めています。最初は、生徒さんの好きなゲーム音楽の楽譜を弾いてきてもらおうと考えたのですが、いかんせん、頭の中にゲームの 音楽が入ってしまっていて、楽譜の中のリズムをイメージで弾いちゃう。結果、リズムがちょっと違っていたり・・・。これでは楽譜を見ながら弾いているとは言えないかなぁ。

そんな経緯から、学校で歌うような合唱の伴奏譜の課題を出すことにしました。その楽譜の中に、生徒さんが弾き方に困った箇所が出てきました。左手は一つの旋律で書かれていますが、右手が 2つの旋律に分かれています。まぁ、ソプラノとアルトに分かれている感じ?歌う場合は、同時に2つの声部を歌えませんが、ピアノでは2つの声部を同時に弾くことができます。こういった曲の 考え方としては、一つ一つの音符の長さを確認します。書いてある長さ分を、それぞれが保って演奏していくようにしましょう。この曲は8分の6拍子の曲ですから、8分音符が1拍の曲。 1小節を6づつ数えながら音の長さを確認していくと良いです。また、もう一つの楽譜の見方として、音符の棒が上向きについているものと、下向きについているものを別々に見ていっても 良いと思います。どちらにしても拍子を考えることは大事ですから、6づつ数えながら間違いのないようにしていきましょう。音・リズム・動く指 の3つが揃った生徒さんであれば、どんどん 新しい楽譜に触れることで上達していきます。生徒さんの進み具合や目標によって課題が違ってきますので、教材のことで何かご相談があればお声かけください。
ペダル 保谷ピアノ教室 9月のピティナ・ステップに参加をされる生徒さんは、ペダルを使用する曲を演奏します。身長が140cmに満たないので、ペダル付きの足台での演奏です。ペダルの踏み方自体は、 これまでにも練習を積んできているので問題ありません。しかし、本番のペダルについては気をつけておく必要があります。

教室でもそうですが、恐らく自宅での ペダル使用時でもだと思いますが、ペダルを踏んでいる時の足の状態は靴を履いていません。靴下を履いているか、そうでなければ素足。これってペダルを踏む感覚が、直に 自分の足に伝わる状態です。しかし、本番ではどうでしょうか?スニーカーにしろ、お出かけ靴にしろ、何らかの履き物を履いていますよね?自分の足とペダルの間に、硬い 靴底がある状態になっています。するとどうなるか?ペダルを踏んでいる感覚が、ちょっと鈍くなると言うか、伝わりにくいというか、直でペダルを踏んでいる時の感覚と 違うように感じます。踏んでいるのか踏んでいないのか、曖昧な感覚になるようです。靴の重みが乗っかって、いつもペダルを踏んでいる状態になることも。こうなってしまうと、 せっかくの演奏が台無しに。気をつけたいですね。

では、そのような状態にならないために、何に気をつければ良いのか?何度も何度も、靴(できれば演奏当日に着用する 靴)を着用して練習をするようにします。靴を履いて踏んだ時のペダルの感覚を覚えるしかありません。要は慣れるしかないのです。ペダルは踏み方も、踏んだ時の感覚も、全て 慣れ。失敗してしまった時の対処方法も慣れるしかありません。失敗というのは、踏むタイミングがずれてしまって音が濁った時のことです。音が濁ったと感じたならば、即座に ペダルを離して濁った音を解消しなければいけません。頭ではわかっていても、なかなか対処できないのですけど・・・。そう言ったことも含めて、全て慣れるしかありません。

ピアノのペダルは、同じ型番のピアノでも1台1台硬さが違います。力を込めなくてもす〜っと踏めるペダルもあれば、少し硬くて踏み込みにくいペダルもあります。 当日は、ピアノで曲を演奏する前に、ペダルの踏み込みをさっと確認をしておくと良いです。「ちょっと硬いな」とか「あれ、軽い」など、あらかじめ感覚がわかっていると慌て なくて済みます。小学校低学年の生徒さんは、自宅からペダルを持ち込んでの演奏なので、そんなには心配していないのですが、靴を履いた練習はしておいた方が良いでしょう。 靴だけではなく、衣装も着用しての本番練習は必要です。万全の準備をして、本番に臨んでいきましょう。